宅地造成工事規制区域とは?

投稿日:2017年2月3日 更新日:

宅地造成工事規制区域とは

宅地造成工事規制区域とは

宅地造成工事規制区域は「宅地造成等規制法」によって規制を定められた区域です。

宅地造成によって災害が生ずる恐れのある市街地(または今後、市街地となり得る場所)の区域が宅地造成工事規制区域と指定されます。

宅地造成工事規制区域内での規制

宅地造成工事規制区域内では工事を着工する前に都道府県知事の許可を受ける必要があります。

ただし、以下の条件に該当する宅地造成の場合は許可の必要はありません。(都市計画法第二十九条

  • 市街化区域、区域区分が定められていない都市計画区域又は準都市計画区域内において行う開発行為で、その規模が、それぞれの区域の区分に応じて政令で定める規模未満であるもの
  • 市街化調整区域、区域区分が定められていない都市計画区域又は準都市計画区域内において行う開発行為で、農業、林業若しくは漁業の用に供する政令で定める建築物又はこれらの業務を営む者の居住の用に供する建築物の建築の用に供する目的で行うもの

宅地造成工事規制区域内のデメリット

一般の居住用に使用する際にデメリットとなるようなものはありません。大規模な造成工事を行う際には許可を受ける必要がありますのでその点だけ注意しましょう。

宅地造成工事規制区域内で建物を購入する際には

宅地造成工事規制区域内で居住に不利益となることは基本的にはありませんが、念のため事前に不動産業者や市役所や区役所に規制の内容を確認をするのが安心でしょう。

また、宅地造成工事規制区域内に該当するかどうかをネットで提供している市町村もありますので、一度、「市町村名 宅地造成工事規制」と検索してみると良いでしょう。

-カテゴリー: 都市計画法

執筆者:

関連記事

no image

家や土地を相続したとき、必要な登記の手続きは?

<この記事では、ごく一般的な相続についてご説明します。> 生前保有していた預貯金、株式、不動産などの財産は、その所有者が亡くなると、所有者の妻や子など法律で定められた親族に引き継がれます。 これが「相 …

建築条件あり建築条件なし

建築条件なしって何?建築条件つき土地との違いは?

「建築条件なし」の土地について理解するには、「建築条件つき」の土地についても知っておく必要があります。 それぞれの違いを知りながら建築条件なしと建築条件付きの土地について理解していきましょう。 建築条 …

no image

公簿面積と実測面積とは?

公簿面積というのは、法務局で管理されている登記簿に記載されている土地の面積のことです。 土地の面積が知りたければ、法務局で「登記事項証明書」を取って、「地積」という項目を見て確認するのが一般的です。 …

不動産の登記の流れ

不動産の登記の申請の方法・流れ

不動産を取得した場合には登記が必要です。登記をしないと罰則があるだけでなく、様々なデメリットがありますので必ず登記はするようにしましょう。(未登記の建物を購入・売却する場合のデメリット) 今回は不動産 …