非線引き区域とは

投稿日:2017年1月23日 更新日:

非線引き区域とは

非線引き区域とは

「市街化区域」にも「市街化調整区域」にも区分されていない都市計画区域のことです。

都市計画法上では「区域区分が定められていない都市計画区域」と記載されています。

参考:区域区分

非線引き区域の特徴

非線引き区域は下記のような特徴があります。(都市計画法第十三条
市街化区域と比べて説明しています。

  • 非線引き区域では市街化区域と異なり、用途地域を定めるとされていない
  • 非線引き区域では市街化区域と同様に、「道路」「公園」「下水道」を定めるものとする
  • 非線引き区域の「第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域及び準住居地域」では市街化区域と同様に、義務教育施設をも定めるものとする。(都市計画法:第十三条十一項)
  • 非線引き区域内では市街化区域内と同様に公共施設の整備改善や宅地の利用の増進など市街地開発事業の開発や整備がされる

非線引き区域は市街化調整区域と異なり、一般の人でも建物の建築は可能な区域です。非線引き区域には「用途の定められている地域」と「用途の定められていない場所」がありますのでそこだけ注意が必要です。

また、非線引き区域でも将来的に線引きが行われる可能性があるため、住居の建築などを考えている場合には頭に入れておき、必要であれば確認するのが良いでしょう。

-カテゴリー: 都市計画法

執筆者:

関連記事

no image

家や土地を相続したとき、必要な登記の手続きは?

<この記事では、ごく一般的な相続についてご説明します。> 生前保有していた預貯金、株式、不動産などの財産は、その所有者が亡くなると、所有者の妻や子など法律で定められた親族に引き継がれます。 これが「相 …

ハウスメーカーの値下げ交渉は可能?

ハウスメーカーや工務店で値下げ交渉は可能?値引きできるポイントは?

結論から言うと、「値下げ交渉は可能」です。 今回は値下げしやすいポイントをご紹介していきます。 目次1 値下げ交渉できるポイント1.1 複数社の見積りを比較して値下げポイントを探そう1.2 削れる部分 …

土地家屋調査士と司法書士の違い

土地家屋調査士と司法書士の違いは?(登記時)

不動産の登記を行う際、「土地家屋調査士」と「司法書士」という言葉を聞くことがあるかもしれません。両方とも、登記に関する仕事を行いますが、それぞれ担当する部分が異なります。 今回は土地家屋調査士と司法書 …

未登記の建物の購入と売却

未登記の建物を購入・売却する場合のデメリット

未登記の建物の購入と売却についてご説明させていただきます。様々な面倒がありますのでよく確認してくださいね。 目次1 建物の未登記は通常は法律上NG2 未登記の建物について3 未登記の建物を「購入」する …