農地法とは?「農地法の制限あり」ってどういう意味?

投稿日:2018年1月10日 更新日:

農地法とは?農地法の制限

田舎の物件を見ていると、たまに「農地法の制限あり」という用語に出会うことがあると思います。

「農地法の制限」とは何かを説明したいと思います。

農地法には下記のような記載があります。(引用:農地法

第一条
この法律は、国内の農業生産の基盤である農地が現在及び将来における国民のための限られた資源であり、かつ、地域における貴重な資源であることにかんがみ、耕作者自らによる農地の所有が果たしてきている重要な役割も踏まえつつ、農地を農地以外のものにすることを規制するとともに、農地を効率的に利用する耕作者による地域との調和に配慮した農地についての権利の取得を促進し、及び農地の利用関係を調整し、並びに農地の農業上の利用を確保するための措置を講ずることにより、耕作者の地位の安定と国内の農業生産の増大を図り、もつて国民に対する食料の安定供給の確保に資することを目的とする。

つまり農地法とは「農地を農地以外のものにすることを規制」している法律です。

「農地法の制限」のある物件は、その敷地内に農地があり、他の用途に使用できない物件ということになります。自分の土地だからといって、農地に家を建てたりすることはできないのです。

どうしても他の用途に使いたい場合には「農地の転用」の許可が必要になります。

農地の転用は下記をご確認ください。

-カテゴリー: 法律

執筆者:

関連記事

非線引き区域とは

非線引き区域とは

非線引き区域とは 「市街化区域」にも「市街化調整区域」にも区分されていない都市計画区域のことです。 都市計画法上では「区域区分が定められていない都市計画区域」と記載されています。 参考:区域区分 非線 …

私道負担とはデメリットは

私道負担とは?私道負担のデメリットは?

目次1 私道負担とは2 私道負担の確認方法3 私道負担について知っておくべき知識3.1 私道負担面積は自由に使える土地ではない3.2 私道負担面積は容積率や建ぺい率の敷地面積に含まれない3.3 私道負 …

未登記の建物の購入と売却

未登記の建物を購入・売却する場合のデメリット

未登記の建物の購入と売却についてご説明させていただきます。様々な面倒がありますのでよく確認してくださいね。 目次1 建物の未登記は通常は法律上NG2 未登記の建物について3 未登記の建物を「購入」する …

no image

公簿面積と実測面積とは?

公簿面積というのは、法務局で管理されている登記簿に記載されている土地の面積のことです。 土地の面積が知りたければ、法務局で「登記事項証明書」を取って、「地積」という項目を見て確認するのが一般的です。 …