建ぺい率・容積率とは

投稿日:2017年1月20日 更新日:

建ぺい率とは・容積率とは

建物を購入する際など、物件を探していると「建ぺい率」や「容積率」という言葉に出会うことがあると思います。

今回は「建ぺい率」と「容積率」について説明いたします。

建ぺい率(けんぺいりつ)とは

建ぺい率は「土地面積の何割を建物を建てるのに使えるか」を表す割合です。

例えば、土地の面積が100m²で建ぺい率60%の物件があったとします。このときの建物を建てて良い面積は何m²でしょうか。

建ぺい率のイメージ図

100m²x60%=60m² という計算で「60m²」が建物を建てて良い面積となります。

続いて容積率について見ていきましょう。

容積率(ようせきりつ)とは

容積率は「家の延べ床面積の上限」を決める割合です。

「延べ床面積」と表しているのは、2階建ての家の場合、1階部分・2階部分両方の床面積を合計した数字になるためです。

それでは例えば、土地の面積が100m²で容積率が80%の物件の場合、建物の延べ床面積の上限は何㎡でしょうか?

100m²x80%=80m²という計算で「80m²」が延べ床面積の上限となります。

容積率は地域や場所によって様々で100%を上回る物件もあります。

建ぺい率と容積率

なぜ建ぺい率と容積率が決められているのでしょうか?

それは建ぺい率と容積率が分かれば、どのような建物が建つかが大体把握できるためです。

例えば、100m²の土地面積で建ぺい率50%、容積率100%の場合どのような建物が建つでしょうか?

建ぺい率と容積率の上限まで目一杯に使った場合には土地の半分を使った、2階建ての家が建ちそうですね。

このように事前に建ぺい率と容積率を定めることで、都市計画法にある「地域の整備や開発・保全」のコントロールに繋がっています。


-カテゴリー: 都市計画法

執筆者:

関連記事

地上権とは

地上権とは?

地上権とは 地上権は「地上権を持つ人が他人の土地で工作物や竹木を所有するため、その土地を使用する権利」のことです(民法:第二百五十六条) また、地上権は、「直接、土地に対して権利を持ち、地主の承諾なく …

no image

未登記建物でも、住民票は発行できるの?

「普通に毎日生活して、郵便も宅配便も届いていたので、建物が未登記なのに気づかなかった」ということがあります。 なぜでしょうか? それは、「住所が付されること」と「登記」は別のものだからです。 住所とは …

市街化調整区域とは

市街化調整区域とは

市街化調整区域 市街化調整区域は都市計画区域内で区分された区域(区域区分)のひとつです。 市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」と都市計画法で定められています。 参考:市街化区域 市街化調整区域の …

no image

実際のところリフォームで値下げの交渉はしたほうが良い?値下げできるポイントは?

リフォームはコストが抑えられるため、建て替えるよりも非常に魅力的です。しかし、いくら値段が安く上がると言っても数百万円のレベルの費用になってしまいます。 そこで疑問になるのが、リフォームを依頼する際に …