ここには危機に瀕した動物たちが集められています。その保護、研究、また一般への教育がこのセンターの役割です。ここで暮らす動物たちは狩りにあったり、森林伐採で住む場所を奪われたりして絶滅の危機にあります。そういった現状や、ここに暮らすサルが私たち人間と同じように家族を育み絆でつながっていることを伝えています。
ガブリエラがここにやってきたのは2005年。ここには旅行者、ボランティア、研究者のためのトレーラーが数台あります。最初はボランティアとしてやってきてそのトレーラーで暮らしていました。次第にこの近くにいながら自分のスペースを持ちたいと思うようになりました。ここにいると朝、動物たちが美しく歌う声を聴くことができるんです。
そうして最高だと思ったのがこのタイニーハウスの暮らし方です。タイニーハウスが注目を集め始めたのが2007~2008年ころ。なんとかお金も工面できそうだと考え、2008年からここで暮らし始めました。
建物の外周りは8×14フィート。最近のタイニーハウスは徐々に大きくなっていますが、この家はまさに純粋なタイニーハウスらしいこじんまりとしたサイズです。
中に入ると大好きなサルたちのぬいぐるみや置物がたくさんあることに気づきます。赤いキャビネットはデスクになります。必要な時に机を出して仕事をします。また奥に行くと大きな書棚があります。この家には以前、キッチン、シャワー、トイレなどもありましたが、書棚を家に置くためにそれらを取り払いました。それらの設備は保護センターのメインオフィスのものを利用しています。
生物学者として動物たちの生態を研究しているので、研究用の道具としてカメラやマイクなどの機材も手元にあります。テープやDVDに記録して保存しています。深夜の動物たちの様子も観察しています。
幸運だったのはまさに自分が居たい場所に家を持つことができたことです。広いスペースも大きなソファも必要ありません。気づいたらいつも猫と一緒に床に座っていることが多いのですから。ベッドはロフト部分にあります。とてもアットホームな空間です。
この家で生活しておよそ10年が経とうとしています。「ここは完璧です。カップルで暮らすにはもっと大きなスペースが必要なので、この家がすべての人に向いているとは思いません。自分はどちらかというと独立的な性格なのでここの生活がよく合っています。」