クリスチャンとオーブリーのマットニー夫妻は、バンでの生活を始めて1年半ほどになります。
以前は、クリスチャンはスタートアップ企業の営業、オーブリーは同じ会社のマーケティングとして働いていて、使い道ははっきりとしていなかったけれど、とりあえず貯金をしていました。
二人とも、終わりのない旅をずっとし続けたいという夢は持っていましたが、今のような生活を始める事を具体的に計画していたわけではありませんでした。
ある時、貯めたお金でタイかミャンマーに旅行しようと考えたことをきっかけに、二人の旅の準備が始まりました。
旅行を計画しても何となく本当にしたいこととは違うような気がしていた時に、クリスチャンの両親が持っていたバンを売りに出すという話を聞いたのです。
その時クリスチャンは、旅行の為に貯めておいたお金を使って、両親からそのバンを買い、それでロードトリップに出てみたらどうかと思いつき、オーブリーも大賛成しました。
結局、二人はクリスチャンの両親からではなく、他の所からバンを買ったのですが、このことがこのバンライフの始まりでした。
ロードトリップのアイディアを思いついてから2週間でバンを手に入れ、フルタイムの仕事を続けながら最初の改装を施しました。
そしてそこから1年後、2回目の更に本格的な改装で現在のバンが完成したのです。
衣類や予備のタイヤなど、寒さや暑さなど全天候に対応できるように設備を整えました。
彼らのような生活を始めてみたいと考えていても、中には不安を感じている人もいるでしょう。
でも、自分にとってこれがベストなライフスタイルだと思うのなら、絶対にやってみる価値はあるのです。
実際クリスチャンが今まで出会った、このライフスタイルに飛び込んでみた人たちの中で、その選択を後悔している人はいませんでした。
中には、車が故障してしまったり、旅の途中で盗難に遭ったりと、トラブルに見舞われている人たちもいましたが、この選択は人生で最良の変化だったと言っていました。
この生活では、日々新しいことが起きています。
以前の生活をしていたら、毎日同じようなルーティンで暮らし、そんなに深刻な問題や新たなチャレンジには遭遇しないけれど、何も新しいことは起こらないでしょう。
そのような中では、自分が安全地帯から自分を押し出して、どれだけ可能性を広げることができるのかを知ることはできません。
初めてのことには不安がつきものです。でもこの生活を続けていくにしたがって、流れに身を任せたり、物事をあるがままに受け入れたりすることができるようになっていきます。
2018年は二人にとって新しいことが満載の年でした。2019年はもっと色々なことがあるかもしれません。
時に辛いこともありますが、楽しみに満ちた生活です。
そして、この生活を続けていくにしたがって、日々現実を受け入れられるようになっていき、5年後には、今ほど目まぐるしいと感じることはなくなっているでしょう。
バンでの生活は二人にとって、あらゆる可能性や目標を可能にし、貴重な経験をさせてくれるものです。