節約はしていますが、同時に色々なものを発見したり、いろいろなことをしたいと思っています。人生は1回だけしかないので、その中で冒険をしたいという思いもあります。
バンでの生活の一番の魅力は、生活の自由度と柔軟性の高さです。バンに住んでいると、色々な人が見に来たり近寄ってきたりするので、そういう人たちに会ったり、時にはバンを停めている場所から立ち去らないといけなかったり、また、会った人に助けられたり、色々な人との交流がありますが、一般的にみんな良い人ばかりでした。
外の世界を冒険するのと同時にいつでも家に帰ることのできる安心感があって、自分の家にいながら旅を続けられるというところが一番良いところとだと思っています。
二人は、何年かバックパックで旅をしたり働いたりして色々なところを巡りました。ニュージーランドを2か月ほど旅した時にキャンピングカーで生活してみましたが、その体験をとても気に入りました。旅行が終わってからも、キャンピングカーでの生活をもう一度してみたいといつも思っていましたが、その時はタイニーハウスでの生活がどんなものか、どんなことができるのか、はっきりとは分かっていなかったので、そのままトロントでの生活を続けていました。
その後、二人はインドを旅した時に出会ったチャイをとても気に入り、茶葉やスパイスを扱うビジネスを始めました。それをもっと成長させ事業を拡大したいと思ったのですが、出張の時の航空券や滞在費用などがとてもかかり、これでは割に合わないと感じました。
また、トロントで不動産を借りることも少し考えたのですが、トロントの不動産事情は厳しく、特に新規の顧客はあまり歓迎されずに二人も契約を断られたりしていました。
好きなことをしながら、ビジネスをもっと成長させていくためには何かを考え始めた二人は、そこで中古のバンを買ってタイニーハウスに住み始めたのです。
バンでの生活は、二人のビジネスの規模を拡大してくれました。カナダの端から端まで訪ねていき、たくさんのクライアントに会うことができました。もしバンでの生活を選択していなかったら、こんなことは出来なかったでしょう。トロントでの厳しい不動産事情も解決してくれました。それだけでなく、旅が好きな二人にとって、旅を生活にできるというライフスタイルも実現させてくれたのです。
よく、どれくらいの期間この生活を続けるのかと聞かれることがありますが、二人の答えは、この生活がもう十分だと感じるまでと答えます。でも、二人にはまだまだ探求したい場所や出会いがたくさんあります。
あなたがバンで旅する生活に身を置いたなら、たとえソーシャルメディアなどをしていなくてもあなたは外の世界とつながり、色々な人に出会います。二人も、私道に停めさせてくれたりシャワーを貸してくれたり、助けてくれる人たちにたくさん出会うことができました。
バンでの生活は楽しいことばかりではありません。特にカナダの冬は厳しく、寒さのせいで色々なトラブルに見舞われます。自分たちでどうにか解決しなければならないこともありますが、誰かの助けを得ることもたくさんあります。大変なことも含めての旅の中での生活を、二人は楽しんでいます。