基本的に使いきりの製品を使用しません。リサイクルの量も減らしています。多くの人はリサイクルをすることでごみの量を減らせると考えていますが、実際のところリサイクルを減らすことで、ごみをなくせるのです。
この生活によって得た最大の恩恵は、毎日の生活に対する感謝の度合いが大きくなったことです。これは全く想定していませんでした。
私たちの社会はオンデマンドであり、あらゆる欲しいものにアクセスすることができます。自らを律することで、何でもかんでも欲しいものを買わなくなります。そのかわり感謝の気持ちを抱くような経験ができます。私たちは、家族で楽しい時間を過ごすためにお金を使えるようになりました。日々のストレスが軽減されました。
この瓶に入っているものが2015年から2016年の一年間で発生したゴミです。ほとんどが食品をとめるヒモや、シール、バンドエイド、デンタルフロス、リボンなどです。
もうひとつの瓶は大きくなっています。引っ越しをしたのですが、準備が足らずプラスチックの食器が必要になったためです。それ以外は基本的に同じです。
最初は友達と競い合うようにしてごみを減らす生活をはじめました。楽しい経験でした。友人とこの記録をウェブサイトで発信することにしました。
この生活の当初は私のふたりの子どもは8か月と2歳半でした。子どもたちは大きな変化は感じていないでしょう。彼らもこの生活を理解しているのでスーパーで何が欲しいと駄々をこねることもありません。夫はこの生活に慣れるのに苦労しましたがとても協力的でいてくれています。
普通のスーパーで買い物をすることはできません。包装が多すぎるためです。歩いていける市場に自分の入れ物を持って行って買い物をしています。またモイスチャークリームやシャンプーは何種類も必要ありません。私も夫も子供も犬も同じシャンプーを使います。
ごみゼロ生活を始める人はまず自分が出したごみを溜めておくと良いでしょう。ごみ袋に入れてどこかにやってしまうのではなく、そのごみを見てみましょう。きっと多くのごみがキッチンから出ていることに気づくはずです。
そして目標を決めましょう。週に一つのごみ袋、あるいは2週間で一つのごみ袋で抑えられるようにします。そして個別に包装されたものを買うのではなく、消耗品を詰め替えができるようにするのです。小さな変化を作ると良いでしょう。
最も難しいことは私たちが生きているのは資本主義社会で、消費者ベースの社会であるということです。多くの広告に満ちていて、あれが必要だ、これが便利だと言われます。
何が本当に必要かを考え、要らないものを買わないようにすることが、私にとって最大の挑戦です。人からは子供が質素でかわいそうだと言われますが、実際のところこの生活は子供にとって良い影響を与えてくれています。