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「大きな家に住む人は必ずしも満足していない」建築士が作ったタイニーハウス

投稿日:2018年8月29日 更新日:

ダグはニュージーランド、ワナカでトレーラーに載ったタイニーハウスで生活しています。彼がタイニーハウスを選んだ主な理由は金銭的なものでした。

ワナカは家賃や物価の高さで有名ですが、ダグも以前は家賃の値上がりが続くことや、それによってなかなか貯金ができないことに悩み、ストレスを感じていました。

ダグは建築士の仕事をしているので、今まで多くの家をデザインし、中には非常に大きな豪邸もありました。そして今度は自分のための小さな家を設計したのです。

小さな家に住んでみたいという考えは、大学を卒業したあたりからずっと持っていました。学生時代に国立公園の自然の中を旅行してまわった時、「これから先、小さな家に住むこともあるかもしれないけれど、大きな世界の広がりはずっと感じていたい」というモットーを心に決めました。

ダグのタイニーハウスはその通りになり、大きな窓からはニュージーランドの美しい自然の広がりを眺めることができます。

ダグは建築士の仕事の中で、大きな家をいくつも見てきましたが、そのような家に住む人たちが必ずしも満足していない事にも気が付きました。大きな家を建てるにはお金がかかり、内装や家具などは自分たちの理想とするものから大きくランクダウンさせなければいけない事も多いからです。

そのような人たちを見て、ダグは小さくても自分を本当に満足させてくれる家のデザインについてずっと考えてきました。

このタイニーハウスは、家の外壁や断熱材に良い物を使ったり、ガラスを二重にしたり、その他床に大きな地図をデザインするなど、彼のこだわりを形にしており、通常のタイニーハウスを作るよりもコストはかかりましたが、それでもとても居心地の良い快適な家になりました。

現在、ダグはワナカ郊外のキャンプ場にタイニーハウスのトレーラーを停めており、ここでは一週間70ドルでトレーラーを停めることができます。

彼のタイニーハウスにはトイレやシャワースペースがちゃんと作ってありますが、それとは別にキャンプ場の設備のトイレや会員となっているスイミングプールのシャワーを使う事もできるので不自由なく生活できます。

ワナカで普通に家やアパートを借りたら、家賃の平均はだいたい一週間で200ドルくらいなので、その半分以下の出費で済んでいることになります。

ワナカは、夏は非常に厚く又冬の寒さも厳しいところですが、家の断熱をしっかりしたり、空気の通り道を計算して窓をつけたりしています。

でも、夏などにそれでも暑いと感じる時には、トレーラーごと森の木の陰などに移動することができるので、そんな風に小回りの利くところもタイニーハウスの便利な点です。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン


 

オフグリッドタイニーハウス

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