みんなのタイニーハウス

古い列車を改装したオフグリッドのタイニーハウス

投稿日:2018年8月22日 更新日:

ニュージーランド郊外に土地を買うと、その敷地内に古い列車の客車が捨てられていることがあります。多くの人はそこに住もうとは考えませんが、マンディはその古い客車を素晴らしいオフグリッドの家へと変えました。

彼女は最初からこのような客車を家にして住んでみたいと考えていたわけではありませんでした。自然に囲まれた土地を探しており、気に入った場所でそこに置かれていた古い2輌の客車を見つけたのです。それを見つけた時にこれを改装して家にしてみようと思い、そこから長い時間をかけて少しずつ手入れをいていきました。

最初のうちは客車の中で寝ることもできないくらい汚れたり荒れたりしていたので、車の中で泊りながら作業をしたりしました。

マンディがこの土地を購入して列車の改装を始めたのは8年前ですが、毎日少しずつの時間しか作業に当てられなかったので、列車の中に住めるようになったのは5年前からです。そこから更に少しずつ細かいデザインや設備などを取り付けたりしながら、現在のレトロで美しいタイニーハウスになりました。

最初にこの客車を見つけた時は、長い間ただ放置されていたために、車体はさび付き、中も動物の死骸やカビなどで荒れ果てていました。マンディと彼女の元の夫とで協力して、少しずつ改装していきましたが、最終的に今のような美しい家になるまで8年もの時間がかかりました。

この家の改装で彼女が一番気に入っているポイントは、車輌が本当の線路の上にあるように見えるようにしたことです。友人たちに手伝ってもらって草やその他に置かれていた物などをきれいに取り除き、砂利を敷いて木を並べました。この列車の歴史を感じさせる趣を大事にしながら、レトロな雰囲気がそのまま残るように改装しました。

この土地は郊外のとても離れたところにあるので電気や水道は通っておらず、発電機や雨水を利用した完全なオフグリッドの家です。

とても大変な作業でしたが、彼女にはそれまでにも似たようなプロジェクトに携わったことがあったので、作業を始める前の戸惑いや迷いなどはありませんでした。

今までに改装した経験があったのは船やヨットで、このような列車は初めてでしたが、古いものや歴史のあるものの好きな彼女はこの作業にとてもわくわくした気持ちで取り組みました。

マンディは絵が好きで、今までは好きな絵をたくさん壁に掛けておけるようにと大きな家を好んでいました。今は小さな列車の中に住んでいますが、その列車の窓からは素晴らしい自然の景色が見えるので、絵を飾る必要がなくなりました。

今はまだ、仕事の都合でこの家だけにずっと住み続けることはできません。長い期間この素晴らしい家から離れなければならないのはなかなか辛いことですが、フルタイムでこの家だけで生活できる日がとても楽しみです。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン


 

列車のタイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-,

執筆者:

関連記事

「毎月の出費は10ドル以下」約17万円3坪のタイニーハウスで自給自足の生活をする男性

ロブ・グリーンフィールドは、フロリダ・オーランドにわずか1,500ドルで建てたタイニーハウスで自給自足の生活をしています。 この家での生活を始めて2年ほどになりますが、ロブはできる限りシンプルな生き方 …

「消費するばかりの現代の生活に疑問」丸太キャビンでオフグリッドライフを送る夫婦

ダグとステイシーはアメリカ・ミズーリで開拓時代の農場のライフスタイルを実践しています。 Living Big In A Tiny House 7年ほど前までは都市部で生活していましたが、日々の忙しさや …

オフグリッドタイニーハウス

「完璧じゃなくても良い。夢見ることをやめないで」10代から作り始めたオフグリッドタイニーハウス

ティーンエイジャーだったころアウトドアの活動が大好きだったジェシー。夏休みには裏庭にテントを建てて寝泊まりするような少年でした。 Dylan Magaster 10代の終わりに差し掛かりタイニーハウス …

火の見櫓で生活するふたり

「違った生き方があるのではないか」火の見やぐらで暮らすふたり

火の見櫓(ひのみやぐら)に住む2人のストーリーです。デザイン重視の奇抜な家のように思いますが、歴史や建物について調べ、実際にその土地に滞在してから建てられています。 ダブニーとアランは火の見櫓に暮らし …