モジュラー式で、小さくしたり大きくしたりと組み立てが可能です。現在のサイズは12×28×10フィート。メインの構造は鉄と波形金属。乾式壁にベニヤ板を用いているほか、中には主配線盤とLED照明を用意しています。このポッドはひとつの歯のようなもので、複数のものと組み合わせてつかうことができます。ドームの一部屋にすることもできますし、T型、L型にもできます。
批判の最たるものは箱のような形状です。外から見る分には良いけれど、暮らすとなると箱の中という印象が強くなるだろうという批判があります。
このカーブ型の形状はスペースをもたらすと同時に見た目としても心地よくしてくれます。またオリジナリティも実現しています。カフェやスタジオ、オフィス、ショップなどあらゆる目的に対応できます。
電力はソーラーパネルによる太陽光発電。12のソーラーパネルがありバッテリーに電力を蓄えることができます。プロパンによる暖房も備えています。
現状このプロトタイプは自分たちのオフィス兼デジタルメディアラボとして運用しています。またワークショップも毎週おこなっています。太陽光発電の導入や、このポッドの組み立て方法、芸術・クリエイティビティに関する内容です。
例えば現在、壁は複数のアーティストによるデザインがほどこされています。またVR(バーチャルリアリティ)に関する講習も行っており、私たちが仕事にどう利用しているかをレクチャーしています。そして後方部分はレコーディングスタジオになっています。
私たちの核となる価値観は持続可能な生活システムの提供にあります。いまは水道やシャワーはありませんが、次のプロトタイプではこういった主要な問題を解決、あるいは少なくとも改善することになります。それらを解決したあかつきには完全に持続可能な生活環境を構築できていることでしょう。