みんなのタイニーハウス

賃貸物件の値上がりをきっかけにタイニーハウス生活へ移ったカップル

投稿日:

カナダのトフィーノ。観光事業の盛り上がりもあり、賃料が大きく値上がりしています。そんな中タイニーハウスで暮らすことで経済的に効率よく暮らしているカップルがいます。

アランとボニータは賃貸物件の値上がりからまずキャンプカー(RV)での生活を考えました。しかし長期滞在には向いていないと考え、トレーラーの上にタイニーハウスを建てることにしました。いま住んでいるところはもともとRV用の敷地なので電源や水をとることができます。

外観はスギの木の板を組み合わせて作っています。内側も木など自然の材料がふんだんに用いられています。アランの仕事場である机は地元の彫刻家からもらったもの。音楽機材を置いています。

電気のスイッチなど家のいたるところに自分たちオリジナルのカスタマイズをほどこしています。ふたりでアイデアを出し合いながら、キャビンのような居心地の良い家を目指して建築しました。流木を取り入れたのも良い考えでした。自然で素朴な印象が出ます。

空間の使い方にも気を配りました。狭いスペースをいかに活用して窮屈に感じないようにするか。天井を高くしたり、椅子の部分に収納を確保するなどしています。トイレやシャワーのスペースもコンパクトにまとめました。天井が高いので禅をイメージした小さなヨガスペースも上に設けました。

ロフトは寝室です。断熱材として羊毛を壁に入れています。ちょっとした防音にもなるので、屋根におちる雨音も心地よいです。

費用は3万6千カナダドル(約324万円)。建築作業は自分たちで行ったのでそこにお金はかかっていません。以前は月1100ドルの家に住んでいました。次の課題は土地です。いま住んでいる場所がいつまで使えるか不透明なので、適切な土地を探さなければなりません。

翻訳協力者:Aki
今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

ナチュラルでエコなタイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「家は小さすぎると窮屈、大きすぎれば不要」自作したタイニーハウスに住むカップル

カナダでは様々な人がタイニーハウスに住んでいますが、全ての人がタイニーハウスに住みたいと思っているわけではありませんし、トレーラーの上に載っている家に住みたくないと考える人もいます。 また、冬の時期に …

「周囲の人に無理に合わせる必要はない」12,000ドルでタイニーハウスをDIYで作ったカップル

現代の社会には、周囲の人と同じことをしなければならないというプレッシャーがあります。 学校を卒業した後は9時-5時の仕事につき、30年の住宅ローンを組むといったような流れに、大勢の人がただ乗っていきま …

アースバッグハウス

「幅広い家の選択肢を紹介する」アースバッグで建てたドームハウス

アースバッグ(Earth Bag)という工法では、砂や土を長い管状の土嚢袋に詰め、それを壁状に積み上げて家を作っていきます。屋根をつけて、家の形ができあがったら、漆喰などを内側と外側に塗って仕上げます …

イノベーションポッド-タイニーハウス

「核となる価値観は持続可能な生活システム」ドーム状のタイニーハウス〜イノベーションポッド〜

イノベーションポッドと呼ばれるコーチハウス(タイニーハウス)のプロトタイプ(試作機)の紹介です。設計をしたのはオタワのprototypeD社。現在MadeMillというサービスを運営しています。 Ex …