ジェイミーはヨガの講師をしており、彼女のタイニーハウスはヨガのインストラクターたちが集まって作ったコミュニティの敷地の中に建っています。
自然豊かなこのコミュニティでは、ヨガの講師たちが自身のスキルアップのためのトレーニングやセラピーを行っています。
ヨガを通して結びついているコミュニティで暮らすのはこれが二度目です。
最初のコミュニティは大きなビルの中にあり、その中の一室に住んでヨガを教えたりトレーニングしたりすることができましたが、街中のビルの一部屋では周りの騒音が大きすぎました。
本来のヨガの精神を実践するためには、コミュニティの環境も大切だと感じたジェイミーは、ちょうどタイニーハウスでのシンプルな生活を計画したこともあり、ミズーリ州の郊外にあるこのコミュニティに彼女のタイニーハウスと一緒に引っ越してきました。
まさに理想とする環境と人間関係をここで見つけることができました。
ジェイミーのライフスタイルは、コミュニティに溶け込むことが難しいというタイニーハウスの問題をクリアし、個人のプライベートな空間とコミュニティとの結びつきの両方を叶えることができています。
彼女のタイニーハウスにはTurtle Medicine(亀の薬)という名前がついています。
これはネイティブアメリカンの教えから学んだ言葉で、焦らずに物事の流れに従い、色々なことを受け入れながらゆったりと過ごすことが豊かな人生を送る秘訣であるという意味です。
ジェイミーはこれを自分のモットーにするために、家の名前にしました。
このタイニーハウスは多くのリサイクルの材料を使って建てられています。以前住んでいたところでは多くの取り壊された家があり、そのまま埋め立て地に運ばれてゴミになっていました。
それをもったいないと思ったということもありますが、一度は役目を終えてしまった材料たちを再利用することで、彼女自身の人生も新しく再スタートするという意味もありました。
元アスリートでもあり今はヨガを教えている彼女ならではの視点でデザインされたこの家は、日々の生活の中で身体を動かすことができるようにという理由からリビングスペースにはほとんど家具を置かず、家の屋根の上に登れる梯子が外側についています。
このタイニーハウスを計画してから実際の生活を軌道に乗せるまでのプロセスを通して様々な経験を積み、失敗からも成功からも自分の本当に必要なものや理想とするライフスタイルを深く見つめ直すことができました。
それらを経験してきた今では自分の考えの芯を理解することができ、穏やかな日々を送ることができています。
今タイニーハウスを置いているヨガコミュニティの敷地内にはシャワーやキッチンが使える施設もあるのでそこを利用していますが、これからもし他のところに移ろうと思った時にはいつでもオフグリッドの生活ができるように準備しており、このタイニーハウスでの生活はこれからも進歩し続けていくだろうと考えています。