TAKUTAKUでは、タイニーハウスで生活する人や、価格の安い物件を中心に紹介してきました。
サイトを運営する中で、様々な方にお話を聞いたり、本を読んだりしながら、「小さな家」「小さな暮らし」を多くの方に知ってほしいという気持ちがとても強くなりました。
以前は、小さくて価格の安い家は「住宅ローンに圧迫されず、人生や家族の選択肢を増やす」ということがタイニーハウスを勧める上で大切な点と考えていました。
しかし、最近ではもう一つ、タイニーハウスを勧める理由で、重要なことを意識するようになりました。
それは、小さな暮らしは「地球や人を救う」ということ。
大きな家での生活は多くの”無駄”が生まれます。冷暖房のエネルギーや、過剰な家具や家電。それらは最終的に「環境の悪化」と繋がります。
過剰なエネルギーの消費や不必要なモノの購入は、「自分のお金を浪費した」ということだけではありません。それを生み出すための環境や資源も浪費してしまっているのです。
ある日、読んだ本で胸に突き刺さった言葉があります。「汚い川で溺れている子供がいたら助けるかどうか。」という言葉です。
もし汚い川に入って子どもを助ければ、自分のきれいな服や靴は台無しです。こう聞かれたら、「助ける」という人が多いでしょう。
でも、これは実際に今、起きていることです。自分の目の前にはいないけれど、世界のどこかで劣悪な環境で生死をさまよう子どもたちは数え切れないほど存在します。
その子どもたちは、数十円で救えるのです。おしゃれや贅沢に使うお金をその子どもたちに使えば助けることができるのです。
その事実を知ったとき、自分の生活も含めて「このままではいけないんだな」と思いました。自分の都合の良いようにしか世の中を見てこなかったんだな。と思いました。
「自分が少し便利になるために、人を苦しめているかもしれない。」そのことをもっと意識しようと思いました。
そしてその事実を多くの人に知ってほしいと思いました。「裕福な暮らしをするな」と言うつもりはありません。「豊かに生きたい。」という気持ちは人生にとても必要なキモチだと思っています。
伝えたいのは「無駄を極力減らした生活をしてほしい」ということです。「過剰な冷暖房や水の無駄遣い、本当は必要のないものの購入。」そういった”無駄”をなくして欲しいと思っています。
そして、無駄を減らすという意味で小さな暮らしはとても大事だと思っています。エネルギーの消費の少ない家。無駄なものを(スペースがないので)買わない家。それは住む人の家計にも、そしてなにより地球にもとても優しい家です。
私は小さな暮らしが世の中のスタンダードになって欲しいと思っています。
そんな生活だと経済が回らないという人もいるかもしれませんが、無駄なものが特に必要としていない人に届くことで回る経済なんていらないと思います。
必要なものが、本当に必要としている人に届く経済であって欲しいと思っています。
そしてまずは自分がそのことを意識していきたいと思っています。お金で何かを購入する喜びより、誰かの役に立ったという喜びを感じる生き方をしていきたいと思います。
拙い意見ですが、共感いただける方が少しでもいればとても嬉しいです。