みんなのタイニーハウス

「核となる価値観は持続可能な生活システム」ドーム状のタイニーハウス〜イノベーションポッド〜

投稿日:

イノベーションポッドと呼ばれるコーチハウス(タイニーハウス)のプロトタイプ(試作機)の紹介です。設計をしたのはオタワのprototypeD社。現在MadeMillというサービスを運営しています。

モジュラー式で、小さくしたり大きくしたりと組み立てが可能です。現在のサイズは12×28×10フィート。メインの構造は鉄と波形金属。乾式壁にベニヤ板を用いているほか、中には主配線盤とLED照明を用意しています。このポッドはひとつの歯のようなもので、複数のものと組み合わせてつかうことができます。ドームの一部屋にすることもできますし、T型、L型にもできます。

批判の最たるものは箱のような形状です。外から見る分には良いけれど、暮らすとなると箱の中という印象が強くなるだろうという批判があります。

このカーブ型の形状はスペースをもたらすと同時に見た目としても心地よくしてくれます。またオリジナリティも実現しています。カフェやスタジオ、オフィス、ショップなどあらゆる目的に対応できます。

電力はソーラーパネルによる太陽光発電。12のソーラーパネルがありバッテリーに電力を蓄えることができます。プロパンによる暖房も備えています。

現状このプロトタイプは自分たちのオフィス兼デジタルメディアラボとして運用しています。またワークショップも毎週おこなっています。太陽光発電の導入や、このポッドの組み立て方法、芸術・クリエイティビティに関する内容です。

例えば現在、壁は複数のアーティストによるデザインがほどこされています。またVR(バーチャルリアリティ)に関する講習も行っており、私たちが仕事にどう利用しているかをレクチャーしています。そして後方部分はレコーディングスタジオになっています。

私たちの核となる価値観は持続可能な生活システムの提供にあります。いまは水道やシャワーはありませんが、次のプロトタイプではこういった主要な問題を解決、あるいは少なくとも改善することになります。それらを解決したあかつきには完全に持続可能な生活環境を構築できていることでしょう。

翻訳協力者:Aki
今回の動画のYouTubeチャンネル→Exploring Alternatives
TAKUTAKUはExploring Alternativesのパトロンです。(→パトロン

 

イノベーションポッド-タイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「年間約156万円の出費が浮いた」オフグリッドのタイニーハウスで暮らすカップル

ポールとアネットは、オーストラリア郊外にあるDIYで作ったタイニーハウスに住んでいます。 この家での暮らしは1年ほどになります。 Living Big In A Tiny House 二人のタイニーハ …

タイニーハウスのホテル

「タイニーハウスが集まったホテル」を経営する女性

Tiny Digs(タイニーディグス)はタイニーハウスに泊まれるホテルです。オレゴン州ポートランドの中心部に、タイニーハウスが集まったホテルがあるのです。 今回はこのホテルと、その中の最新のタイニーハ …

「誰かの意見でなく自分の心の声を聞く」掘り出した石で作ったオフグリッドタイニーハウス

ヴィルソンは故郷クロアチアで、石で作ったタイニーハウスに住んでいます。 20歳を過ぎたころに偶然新聞で見かけた石造りの家が印象に残り、その写真を切り抜いてずっと持ち歩いていましたが、ある時自分の土地に …

「人間には理想の暮らしをする権利がある」約500万円で作ったDIYタイニーハウスで生活するカップル

ジェームスとブレーリンのカップルは、カナダ・オンタリオ州で自分たちでデザインし、作ったタイニーハウスに住んでいます。 二人は、人は誰でも水を飲む事と同じくらい当たり前の事として、自分自身の安全基地を持 …