みんなのタイニーハウス

費用約530万円で山の上にオフグリッドのタイニーハウスを作った男性

投稿日:2019年10月1日 更新日:

公共の電線や水道に頼らないオフグリッドの生活は、人々が考えるほど単純なものではありません。

生活に必要な設備などを維持するためには、自分の時間やエネルギーをそこに注ぎ込む必要があるからです。

この男性は山の上にキャビンを建て、そこにガールフレンドと一緒に住んでいます。

ここはもともと何もない自然の土地でしたが、彼はその景観が気に入り、ここに家を建てようと決めました。

道すら無い状態からスタートしたので、4輪バギーで小さなトレーラーを引いて資材を山の下まで運び、山に設置した貨物用エレベーターで山の上にあげました。

岩や木をどかして家を作れる状態にするところから始め、友人の助けも借りて家の骨組みが完成するまで3年ほどかかりました。

かかった費用は、土地の購入費用や家の材料、ソーラーパネルなどの設備代まで全て含めて65,000カナダドル(約530万円)ほどで、ここでガールフレンドと暮らし始めて1年になります。

一人きりではなく誰かと一緒に住めてとても良かったと考えています。

料理にはバーベキュー用のプロパンガスを購入して使っています。一回補充すると3ヶ月くらい使えるので、不自由はありません。

電気はソーラーパネルで賄っており、バックアップとして発電機もあります。

冷蔵庫や電灯などもありますが、最も大きな電力を必要とするのは動画編集の機材とインターネットのアンテナを動かしている時間です。

冬の間や天気の悪い日、早朝や夜などはバックアップの電源に助けられています。

この家で一番問題となるのは水の確保です。

井戸がないためキッチンやシャワーで使う水は雨水を大きなタンクに貯めて使っていますが、自分の使用する水の量には常に気を付けていなければなりません。

飲み水は湧き水を利用しています。

オフグリッドの生活は日々驚きの連続です。

一般的な生活では起こらないような問題にも直面します。

同じような生活をしている人は他にもたくさんいますが、問題の解決の仕方は人それぞれで、他の人のやり方が自分の家に必ずしも当てはまるわけではありません。

一つの問題に対して、こうすれば良いというたった一つの正解というものがないのです。

だからこそクリエイティビティを発揮できるというところがオフグリッドライフの素晴らしい点だとも言えます。

彼の生活は朝早く起きてコーヒーを飲み、植物に水をあげるところから始まるシンプルなものですが、決して単調なものではなく日々変化があります。

彼は、父親が住宅ローンについて不満を口にするのを見てきたので、重いローンを抱えた生活はしたくないと考えていました。

また、仕事に時間をとられすぎて疲れを感じてきてしまったこともあり、フリーランスの仕事を始めて時間の使い方が比較的自由になったことから自分で家を作ろうと決意しました。

彼はここでより自給自足に近いライフスタイルを実現しようとしています。

現代の人々は自然とのつながりが薄れ、自然のもたらす資源を無限にあるものだと考えがちです。

実際はその逆で、かなりのスピードで資源問題が現実になろうとしています。

彼は、もしそのような問題が起きた時に、どうしたら食料を自分の手で生産できるのか学んでおきたいと考えています。

また、家を作る過程で自分がどんな生活に向いているのか、得意な事は何かなど、自身についてよく知る機会が得られました。

ここでの自然に囲まれたライフスタイルはまさに彼がしてみたいと考えていたもので、とても満足しています。

彼にはまた、農場を作ってみたいという考えもあるので、別の場所でそれを実行するかもしれません。

もしそうでなければ、年をとって山道を登れなくなるまでこの生活を続けていきたいと考えています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Exploring Alternatives
TAKUTAKUはExploring Alternativesのパトロンです。(→パトロン

 

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「子供がいつもiPadを見ていた」テントでの生活を始めた照明デザイナー

ザックとケイティの夫妻と二人の子どもの4人家族はテントでの生活を始めておよそ1年になります。 以前はカリフォルニアに住んでいましたが、二人目の子どもを授かった時に、それまでのアパートメントでは手狭にな …

持続可能なタイニーハウス

「自由に動き回ることができる」細部までカスタムされたタイニーハウス

Living Big In A Tiny House ライアンの暮らすタイニーハウスはサイズが28.5フィートと少し大きめ。前方部分はV字になっていて風を防ぎます。1kwの大きなソーラーパネルを外に置 …

「違うことを始める良いチャンス」62歳から作り始めたタイニーハウス

ブリジットがタイニーハウスでの生活で気に入っているところは、自分の手で作ったスペースの中にいられる事です。 誰かに「こうしなさい、ああしなさい」と言われることはありません。 そして多くの掃除が必要ない …

「鬱から抜け出すキッカケになった」元オリンピック選手の住む約250万円のDIYタイニーハウス

クリスとイブのカップルは、ニュージーランド・ラグランの自然豊かな美しい土地でタイニーハウスに住んでいます。 二人はそれまで住んでいた市街地の家から引っ越さなければならなくなったことをきっかけに、次に新 …