ツリーハウスの建築でよく質問されるのが木への影響です。建築にあたって木に3インチほどのボルトを通します。幹の内側の層に穴を開けることになるのですが、これは時間の経過とともに馴染むようになります。
また木の成長が家に及ぼす影響もほとんど気にする必要はありません。なぜなら成長するのは主に先端の部分で土台側にはほとんど変化がありません。なので時間の経過とともに土台のバランスが崩れる心配をする必要はないのです。
ツリーハウスの大部分、約80%はスギで出来ています。なぜならスギは雨や風に強いからです。デザインには直線的な構造だけでなく曲線も多く用いています。階段やベランダはカーブを描くようにつくっています。
家の中に入ると、ツリーハウスとは感じさせない非常にしっかりとした造りです。窓から外を眺めることでようやくツリーハウスのなかに立っていることを実感します。
大切にしているのは家としての居心地。プラスチックの箱の中にいるような印象はありません。木の香りにほっとします。小さな家ではありますが、キッチンやリビングには必要な物がそろっています。
アウトドアシャワーもあります。
梯子を上ってロフトにいくとそこは寝室です。天窓があって空を見上げることができます。立ち上がることができるほどの屋根の高さもあります。
このようなツリーハウスの建築には材料と人件費を合わせて15万ドルほどの費用がかかります。
タイニーハウスの盛り上がりもあって、DIYの需要もあります。そのため材料の提供と組み立てのノウハウを教えることもしています。予算の足りない人にはDIYで補うという選択肢もあります。
ツリーハウスの魅力のひとつは子供の頃に立ち返ることができることです。現実のトラブル、ストレスを忘れ童心にかえることができます。