みんなのタイニーハウス

「自由のバランスを取りたい」消防士が都市部に建てたタイニーハウス

投稿日:

タイニーハウスムーヴメントが発展するにつれて、タイニーハウスを建てる人たちのプランも多様なものになっています。今回ご紹介するのはアルバータ州エドモントン(カナダ)の消防士が作ったタイニーハウスです。

スティーブはエドモントンに暮らす消防士です。これまでのタイニーハウスとは少し違い、彼の家は都市部のエリアに建っています。もともと所有していた自分の土地にタイニーハウスを建てたのです。タイニーハウスを建てる前に、まずどこに住みたいか考え、それに合わせてプランを考えたと言っています。

彼が以前に長い休暇をとり、丸一年ほどもキャンピングカーで旅をして暮らしていた時、外国も周り、ボランティア活動にも参加したりしていました。その中でタイニーハウスムーヴメントについて知りました。タイニーハウスやそれにともなってエコを考える生活、そこから更に新しいコミュニティを作っていこうという人々にとても共感しました。

彼自身もそのコミュニティに参加したいと思い、タイニーハウスに引っ越そうと考えたのです。準備にあたってワークショップに参加し、タイニーハウスムーヴメントに携わる色々な人との交流を深めながら、プロフェッショナルの助けも借りてこの家を作りました。

彼は自分の持っている土地の敷地内にタイニーハウスを作ったので、今まで住んでいた大きな家はそのまま賃貸に出しました。その家賃で大きな家の住宅ローンを返済することができています。経済的にとても理にかなっていると考えています。

彼のタイニーハウスは消防士という職業にふさわしく、一般的な家についているのと同じく火災報知器や煙の探知機などがついています。

また、多くのタイニーハウスが採用しているコンポストタイプではなく、焼却式のトイレを使うことで、臭いやごみの問題を解決し都市部で周りに家や人がいる環境にも適応できるようにしています。

スティーブはエドモントンに住むまでは旅をしながらの生活をしていました。今でもバックパックで自由な旅に出ることが好きです。エドモントンで消防士という天職に出会い、そこからここに根を下ろして生活していますが、それでもまだ一か所に根づいた生活と旅してまわる自由のバランスを取りたいと考えています。

長期間の旅に出かけるにはお金も必要ですし、そのためにはエドモントンで生活していくことが必要です。タイニーハウスでのミニマルな生活は、その問題も解決してくれました。今は元の家の家賃収入でローンを賄うことができるので、より理想としているライフスタイルに近づけたと考えています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

都市部のタイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「色々なことを受け入れゆったり過ごす」タイニーハウスに暮らすヨガの先生

ジェイミーはヨガの講師をしており、彼女のタイニーハウスはヨガのインストラクターたちが集まって作ったコミュニティの敷地の中に建っています。 Living Big In A Tiny House 自然豊か …

オフグリッドタイニーハウス

「完璧じゃなくても良い。夢見ることをやめないで」10代から作り始めたオフグリッドタイニーハウス

ティーンエイジャーだったころアウトドアの活動が大好きだったジェシー。夏休みには裏庭にテントを建てて寝泊まりするような少年でした。 Dylan Magaster 10代の終わりに差し掛かりタイニーハウス …

「小さくても犠牲や妥協しない」大きめのタイニーハウスで理想の暮らしをする女性

ヘレンは、ニュージーランド・オークランドにあるタイニーハウスで一人暮らしをしています。 彼女はある時突然、それまで住んでいたアパートメントから引っ越さなければならなくなり、当時はまだ普通のサイズの家を …

「心から気に入る家ができた」大きなキッチンとバスルームのあるタイニーハウス

マットとリサとカップルは、オーストラリア・シドニー郊外のブルーマウンテンにタイニーハウスを作ってそこで暮らし始めて4ヶ月ほどになります。 Living Big In A Tiny House タイニー …