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「サーフィンに没頭する時間を作る」バンで旅しながら働く電気工事士

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ジョニーがバンでの生活を始めてから1年半ほどになります。この生活を始めようと思った主な理由は、家賃の高さと趣味に集中したいということでした。

家を借りて家賃を払い続ける生活に疑問を持ち始めていた中で、バンやキャンピングカーに住んで旅をしている人たちの生活をインターネットで目にし、そこから自分もやってみようと思いました。

また、ジョニーはサーフィンが趣味で、国内だけでなく海外までサーフィンをしに旅行に出たりしています。自分の好きな事だけに没頭できる時間がもっと取れるようにしたかったのです。

彼は全く手を加えていないまっさらな状態のバンを買って、自分の手で改装しました。

初めての経験でしたが、ジョニーは電気工事の仕事をしているので、電気の配線などは大いに経験に助けられました。ただ室内の改装や家具など、木材を扱うのは全くしたことがありませんでした。木を加工するためにはどのような道具を使ってどんな手順が必要かなど、多くの新たな知識を得ることができました。

ジョニーは電気工事士としてニュージーランドの色々な会社と契約を結んでいます。次に訪れたい場所で仕事ができるように、働く場所を調整できるので、それもこの生活にとても役立っています。

仕事のある時は、いわゆる普通の家に住んでいる他の人たちと同じように朝起きて夕方まで働くという生活をしています。

週末や、契約していた仕事が終わって長期間の自由な時間が取れる時は、バンに乗ってサーフィンが楽しめるビーチまでニュージーランド中を旅しています。

同じくサーフィンの好きな友人や、同じように旅をする生活をしている人たちと連絡を取り合って、良い波のあるスポットまで訪ねていき、完全にサーフィンだけに焦点をあてた生活ができます。

バンの中で生活を始めて、できるだけこの車内を家らしくするように工夫してきました。仕事や、あるいは海外旅行から帰ってきたとき、「車の中で寝起きしている」という感覚ではなく、「本当に自分の家に帰ってきた」という気分が感じられる空間にしたかったからです。

ニュージーランドには無料で使える駐車スペースもあり、バンを停める場所にはそんなに苦労しません。

またキャンプ場ではお金を払えばバッテリーを充電できるところもあるので、暖房が必要な冬の間にはそのような場所にバンを停めています。

夏はサーフィンのシーズンを思いっきり楽しんでおり、一週間の半分くらいシャワーを浴びることができないような何もない場所で生活したりもしますが、それも自分の好きな事に完璧に集中できる生活の中では気にならないと言います。

バンでの生活を始める以前は、サーフィンの為に出かけられる場所は限られていました。移動手段ももちろんですが、泊る場所を探したり、荷物を用意したりと、気を付けなければならないことがたくさんあったからです。

今は、ニュージーランドの島の反対側に良い波があると知ったらすぐにそこに家ごと移動することができます。今まで全く知らなかったサーフスポットを発見できることもあります。サーフスポット以外にも、ニュージーランドという自分の生まれ育った国の美しい場所をたくさん見て回ることができました。

ジョニーと同じようにバンで生活している人たちも同じ意見を持っていて、もしバンで生活していなかったらそれらを見つけることはできなかっただろうと感じています。

このバンを用意するのにかかった費用は2万ニュージーランドドル(約150万円)くらいでしたが、手に入れたこの自由な生活はお金に換算して考えることはできないくらい充実したものとなっています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

バンで旅する電気工事士

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