メリッサは貨物用トレーラーをピックアップトラックで牽引して旅をしながら生活しています。
彼女とパートナーが最初に旅を始めたころは、ピックアップトラックだけで移動していました。その後キャンピングカーにも住みましたが、キャンピングカーは頭でっかちで不安定な感じで、あまり住んでいて快適ではありませんでした。
貨物用トレーラーは自分たちの必要なものだけを積むことができ自分の好きなようにデザインできるので、よりシンプルな生活設計ができるところが気に入りました。
購入した貨物トレーラーにはソーラーパネルが付いているので、その電気を利用して作業をすることができました。ピックアップトラックの後ろで生活しながら、一年以上かけてトレーラーの中を改装してきました。トレーラーを牽引して旅をしながらその中で改装したので、カウンターテーブルを取り付けた時以外は全て国有地や公有地の中にトラックを停めながらの作業をしてきました。作業をしていくうちに気付いたり変えたりしたいと思うところが出てくるので、まだ完成形というわけではありません。
彼女のトレーラーの内装やピックアップトラックに積んでいる荷物などはどれもシンプルで、予備を含めても生活に必要な最低限のものです。
メリッサが砂漠の中など大自然を旅していて、その中で不安や時には恐怖を感じたりすることもあります。恐怖や不安は人間を不快にさせるものです。恐れたり不安になるのは人間として自然なことであり、必要でもあります。
恐れを感じるもとになるのは、それまでの人生経験から来るものであったり、育ってきた環境によるものであったりします。自分の抱えている不安について、ネガティブなとらえ方でそれを説明しようとすることは全く役に立たないことです。
自分が不安な気持ちになっていると気が付いた時、その不安や恐怖がそこに存在することは特に問題ではないのです。でも、その不安感に負けてすべての意識が負の感情で覆われてしまったら、それは意識が途切れているのと同じで、前に進むことが出来なくなるでしょう。
自分が不安になっていると認めることは良いことですが、それに全てをコントロールされてはいけないのです。しっかりと目の前のことに集中して、次に何があるかどんなプランを立てようかと考えなければいけません。マイナスの感情を、自分の中の最優先事項にしてはいけないのです。
それでも自分が怖がっていると気が付く時はあるでしょう。メリッサはそんな時、それを認めて、「そんなこともある、次に行こう」と自分で言ってみることです。次に目を向ければ、新しいことがまた目の前に飛び込んできてくれるでしょう。そんな風にして前に進んでいくのです。