ボート・船

「工業製品に囲まれた生活に疲れた」手作りのボートで暮らす家具職人

投稿日:

カナダ・ケベック州ウェイクフィールドに住むデニスはユニークな手作りのハウスボートで暮らしています。ハウスボートに住み始めて4年になります。

自身のことをウェイクフィールドの海賊と呼ぶデニスはこのようなボートハウスを他にもいくつか作っており、そして街にある彼の工房ではリサイクルの材料を利用して家具や、それ以外にも何でもアイディアの思い浮かぶ物を製作しています。

ボートの上に載っているデニスの家はトレーラーハウスと同じくらいのスペースの小さな建物ですが、壁の断熱をしっかりとしてあり、他にもプロパンガスのストーブや家電などを動かすときの発熱を利用したりなどで十分家を温かくできるので、川の水が凍りつくようなカナダの厳しい冬の間でも問題なく生活できています。

家の中にはプロパンガスで調理するキッチンがあり、冷蔵庫もついています。

トイレも備わっており、仮の住まいや余暇を過ごすためのものではなく、ここで一年を通して不自由なく日常生活を送ることができます。

家の周りに取り付けてある細い通路を折りたたんで収納するとコンパクトになり、川を移動して好きなところに行くことができます。

自分の家ごと友人を訪ねることもできるこの自由な生活には、普通の生活にはない特別な感じがあります。

デニスは棚やキャビネットを作る職人として18年もの間働いてきましたが、ある時、工業製品や化学薬品などに囲まれた現代の生活に少し疲れを感じ、もっと自然に近い形へライフスタイルを変化させていこうと決めました。

彼の家の建材や家具などの大部分は廃材やアンティークのものを再利用して作られており、天然の木材やヴィンテージの材料を使った家具の製作も行っています。

歴史を刻んできたパーツや人々に捨て去られてしまったものたちを再利用して再び命を吹き込み、新たな家具として生まれ変わらせる作業にとてもやりがいを感じています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Exploring Alternatives
TAKUTAKUはExploring Alternativesのパトロンです。(→パトロン

 

-ボート・船
-

執筆者:

関連記事

オフグリッドの水上ボートハウス

「より少なくすることの喜びを教えてくれる」オフグリッドの水上ボートハウスに暮らす男性

マークは水上のタイニーハウスで暮らし始めて20年以上にもなります。彼の家は、川にドラム缶を並べて浮かせ、上に床を作って家を載せたボートハウスです。 Living Big In A Tiny House …

「とにかく始めてしまう事」脳卒中で仕事をやめた男性と、看護師の女性のヨット旅

ボビーとローラはヨットで世界中を旅しながらSailing Doodlesという名前でその様子をYouTubeで発信しています。 Dylan Magaster ボビーは仕事をリタイアしたら、ヨットで海を …

ボートで生活する女性

「モノを持たない、無駄のない生活を心掛ける」ボートで暮らす女性

アナとキャス。自由と、より自然に近い環境を求めて二人は小さな船での生活を始めました。週末などの休みになればイングランドの運河をつたって好きなところへ出かけられます。クルーズのペースはゆっくり。歩くよう …

船を作り続ける船長

「まず始めること」小さい頃から船を作り続ける芸術家の船長

エディー・アンディスは芸術家。42フィートの帆船「プテロダクティルス」の船長です。 Dylan Magaster 昔からボートが好きでした。初めて船を作ったのは8歳の時。といってもそれはただ四角い形の …