みんなのタイニーハウス

「鬱から抜け出すキッカケになった」元オリンピック選手の住む約250万円のDIYタイニーハウス

投稿日:2019年3月19日 更新日:

クリスとイブのカップルは、ニュージーランド・ラグランの自然豊かな美しい土地でタイニーハウスに住んでいます。

二人はそれまで住んでいた市街地の家から引っ越さなければならなくなったことをきっかけに、次に新たに一般的な家を探すのではなく、タイニーハウスという選択肢をとってみることにしました。

友人や家族の手も借りながらDIYで作りましたが、クリスは家具職人をしていたので、大工仕事は苦になりませんでした。

また、イブにとっては、タイニーハウスは単に自分の住む家を建てる以上に意味のあるものとなりました。

イブはボート競技の選手で、ニュージーランド代表としてオリンピックに出場した経験もありましたが、オリンピック後にうつ状態に陥ってしまっていました。

タイニーハウスを作るというプロジェクトは、うつで苦しんでいた彼女に新たな目標と、次にどんな事が待っているか、何をしようかというわくわくした気持ちを与えてくれました。

このプロジェクトを通して、少しずつ前に向かって動き出すモチベーションを得ることができたイブは、うつから抜け出す事ができたのです。

今は、トレーニングのために平日は他の所に住んでいますが、休日の度にこのタイニーハウスに戻って来られることを楽しみにしています。

トレーニングで競技に集中する時間と、この家でリラックスできる時間とで、ちょうど緩急のバランスが取れていると感じています。

タイニーハウスは、家や住まいに関することだけでなく、人生において目標を持ち続けることの大切さを教えてくれました。

二人のタイニーハウスの中は、大きなカウチやキッチンの他は大きく目立つもののないすっきりしたデザインになっています。

冷蔵庫や洗濯機はありますが、どれも白で統一したケースの中に収納されているので、家の中に統一感があり、空間が広く感じます。

ペット用品も収納して、使っていないときは外から見えないようになっています。

タイニーハウスでの生活を始めて1年と2ヶ月ほどですが、思っていた以上に快適でした。

この家に住む前に、タイニーハウスよりももっと小さな小屋で2、3ヶ月ほど暮らしていたので、タイニーハウスを狭く感じるどころか、逆に広い家に引っ越しした気分になれました。

この家を建てるのに、家具、家電や広いウッドデッキなど全て含めて32,000ニュージーランドドル(約250万円)ほどでしたが、これはニュージーランドでのタイニーハウスに関する費用の中ではかなり安い方です。

これは、時間をかけるかわりに中古で安く買えるものや無料でもらえるものをできるだけ集めて利用したからです。

急がずにしっかり時間をとって準備すれば、コストはその分安くできるのです。

また、多くの人が、自分たちの家でもないのに、二人を助けてくれました。たくさんの人の愛に囲まれて、家ができあがったのです。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「毎月の支出はガス代約1,100円だけ」オフグリッドのタイニーハウスで生活知る家族

多くの人々がタイニーハウスやオフグリッドの生活に惹きつけられる大きな要因は、そこから手にすることのできる自由にあるでしょう。 日々の単調な仕事から解放されて、自分が本当にやりたい事に向き合うのを可能に …

「小さな子ども安全に配慮した」ポップアップ式の屋根のDIYタイニーハウス

オーストラリア・バイロンベイにあるベンとナット夫妻のタイニーハウスは、つい最近完成したばかりです。 Living Big In A Tiny House このタイニーハウスが他と違っている一番のポイン …

雪の中のタイニーハウス

夫婦で住みたい憧れのタイニーハウス!

タイニーハウスの大きな窓から差し込む朝日。アラームではなく朝日の光で起きる。そして隣には愛する人がいる。 そんな生活最高ですね。今回は夫婦で住みたいタイニーハウスをご紹介いたします。 目次1 王道デザ …

「ミニマムな生活が合う人と合わない人がいる」375万円でタイニーハウスをDIYした家族

ジェレミーとケイシーの夫妻とまだ小さな息子のジャスペンの3人家族は、アメリカ・オクラホマシティーの郊外にあるタイニーハウスで暮らして2年ほどになります。 Living Big In A Tiny Ho …