実際のところ、夫婦ふたりでのタイニーハウス生活なら可能だが、子どもができてからのことを考えると躊躇してしまうという方も多いと思います。
そこで今回は子どもとタイニーハウスで暮らすことの魅力と懸念点を、家族の実際の声を踏まえてお伝えいたします。
目次
子どもにとってのタイニーハウスの魅力
自然の中で遊ぶようになる
家の中には十分なスペースがなく、おもちゃやゲームが少ないため、自然と家の外で時間を過ごすようになります。また、自然の中で自分で遊びを見つけるようになります。
家族と一緒にいる時間が増える
同じ部屋、もしくは同じスペースにいるため、家族での話やコミュニケーションをとることが多くなります。学校でのできごとや友達のことなどを話す機会が多くなります。
家が学びの場になる
一緒に過ごす時間が多いことから、家庭内での子どもの教育に時間を取ることができます。野菜を庭で一緒に育てることや、大きくなると自らの小屋を建てるなど、家の環境がそのまま学びに繋がります。
片付けを身につける
タイニーハウスはモノを収納するスペースが少ないため、出したものをまた元の場所に戻す習慣が身につきます。また、モノを大切にする習慣も身につきます。
家族間でのコミュニケーションを必然的にすることになる
たとえ家族間でケンカがあっても、それを放置しておくことはできないため、コミュニケーションをとることで解決しなければなりません。
お金を大切なことに使える
モノを持たないため、その分の浮いたお金を子どもとの旅行や、その他の経験など、大切なことに使うことができます。
子どもにとってのタイニーハウスの懸念点
ひとりの時間が持てない
家族の仲がどれだけ良いといっても、ケンカをすることや、ひとりの時間を持ちたいときもあります。そんなときにタイニーハウスだと家の中に、そのスペースはなく、家の外に行くこととなります。
子どもが成長すると別の小屋が必要になる可能性
小さい頃は良いですが、大きくなると宿題など静かな環境で集中したい場面がよくあります。その時にはタイニーハウスでは適した環境ではないかもしれません。
親が子どもに過保護になりすぎる
子どもが常に身近な目に入るところにいるため、自然と気を遣ってしまいがちです。あえて何も言わないことを心がけることが必要なときもあります。
実際の声
ここではタイニーハウスに実際に住んでいる方(海外)の声を紹介いたします。下記を参考にしています。
http://www.yesmagazine.org/happiness/tiny-house-living-how-two-families-made-it-work
http://homestead-honey.com/2016/08/22/living-in-a-tiny-house-with-kids/
https://www.reference.com/family/advantages-disadvantages-small-big-family-6577e6f7c13715a4
強がりではなく、子どもはタイニーハウスをとても気に入っている。
おもちゃはなくなったけど、洗濯や料理、焚き火での集まりに熱心になっている。
タイニーハウスに住むことはコミュニケーションをとる必要があり、困難から逃げることはできない
家族間での衝突がないというわけではない。困難を解決する枠組みが決まっている。
※この家族は家族のタイニーハウスとはまた別に小屋を持っていて、逃げ出したいときや宿題するとき、仲間と集まる時はそこに行くという。
子どもとタイニーハウスで住むには想像力、忍耐力、柔軟性、管理能力が必要
すべてのものの場所が決まっていて、1日の終りにはそこに戻される。
一緒に過ごす時間が多い。そしてそのことがふたりの子どもとの強い絆に結びついている。
自然の中で多くの時間を過ごすようになる。
タイニーハウスに住むことが持ち物の削減につながっている。できる限りものを持たないようにしているので、その分のお金を旅行などの経験に使うようにしている。
一人の時間を持ちたくなったときは、良い天気であることを願う。室内には一人になれるスペースはない。
欠点は、親がときに子どもに注意を払いすぎること。
まとめ
子どもにとってのタイニーハウスでの生活は良いことばかりではありません。子どもの成長に応じて考えるべき懸念点も出てきます。
しかし、子どもの探究心や、子どもと一緒に過ごせる時間など、かけがえのないものをタイニーハウスでの生活によって感じることができます。
この記事が子供とのタイニーハウス生活の少しでも参考になれば幸いです。