みんなのタイニーハウス

「生活の質は間違いなく向上した」バリアフリーのタイニーハウスに住む高齢の女性

投稿日:2019年1月11日 更新日:

オーストラリア・ヴィクトリアに住むメルルのタイニーハウスは、娘のファーンがデザインしたものです。

高齢になってそれまでのように体の自由がきかなくなって来たメルルですが、それでも自分ひとりの独立した空間を確保しつつ、家族のそばにいられる方法を模索した結果、タイニーハウスという選択肢を選んだのです。

娘を訪ねるための長距離の移動はメルルの年齢では大変な事でした。

だからといってファーンの近くで一人暮らし用の住居を準備することを考えると、しっかりした「いわゆる普通の土地と家」を購入しなければならず、経済的な面からも生活の柔軟性の面からも、良い方法とは思えませんでした。

不動産を買ってしまったらそこでこの先ずっと永住しなければならず、また、一般的なサイズの家の手入れも大きな負担となって、将来的に誰かに助けてもらわなければ維持できなくなってしまうと考えたからです。

誰か他の人が家にいて、その助けを借りながら生活することは現在のメルルの希望するものではありませんでした。

ファーンから「タイニーハウス」というアイデアを聞かされ、またファーン自身によるその家のデザインを見たときは、まさにメルルの理想としていた暮らし方だと大賛成しました。

玄関へのアプローチには緩やかなスロープが付けられ、家の中には段差を作っていないなど、メルルの年齢に必要な家バリアフリーのタイニーハウスです。

バスルームにはベンチが作ってあり、床も滑りにくい素材を使っています。ベッドは電動式でボタン一つで昇降します。

内装もメルルの好みに合わせてモダンでありながら木のぬくもりが感じられるデザインに仕上がりました。

ここでの生活が始まって6ヶ月ほどですが、今のところ家の中で転んだりケガをしたりということは起きていません。

メルルの家は、オーストラリアの一般的なサイズのタイニーハウスの建物に、広いパティオを継ぎ足す形で作られています。

パティオ部分も窓ガラスと屋根で覆われており、屋根には断熱材も入っているので、家の面積が広がったような感覚でリビングスペースとして寛いだり、洗濯機などを置いたりすることができます。

また、ファーンたち家族がもしヴィクトリアから引っ越す時が来ても、その際は、パティオは簡単にタイニーハウスから取り外して解体することができるように作られており、タイニーハウスの載ったトレーラーだけで身軽に移動できます。

パティオの窓は電動式で開閉できるようになっており、天気の良い日には窓を全てオープンにしておくと、外には野生のカンガルーを見ることができます。

メルルはここで一人で暮らしており、好きな手芸やガーデニングを自分のペースで楽しんでいます。

やりたいことはたくさんあり、退屈する暇がありません。また、孫娘がよく遊びにきて祖母との時間を楽しんでいます。

この家で、メルルのQOL(生活の質)は以前と比べて間違いなく向上しており、一人の空間を大切にしつつ家族の団らんの時間が持てることにとても満足しています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

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