みんなのタイニーハウス

8ヶ月かけ、2万4千ドルで手作りしたタイニーハウス

投稿日:

マークは自分のタイニーハウスを建築や大工仕事の経験ゼロから自分で作りました。完成までに8か月、かかった費用はトレーラーや家の建材、建築中の家を置いておく土地の使用料などトータルで24,000ドル(30,000カナダドル)でした。彼の手づくりのタイニーハウスをご紹介します。

マークとガールフレンドは、ブリティッシュコロンビアに住んでいた時にタイニーハウスに住むというプランを考え始めました。ブリティッシュコロンビアでの住宅事情は厳しく、家を買うことがそこで出来るかどうかの見通しがなかったのです。最初、マークのガールフレンドは輸送コンテナを改装してタイニーハウスにすることを提案しました。でもコンテナは自由に移動することができないので、トレーラーに載せて引っ越しのできるタイニーハウスを作ることにしました。

当時マークには大工仕事の経験がなかったので、彼は仕事をやめて大工の技能が学べるコースを受講しました。そこから彼らのタイニーハウスの物語が始まったのです。

コース受講後は収入があまりありませんでした。ガールフレンドはトロントで職を得たのをきっかけにそこに引っ越しました。そしてトロント近郊でタイニーハウスを実際に作り始めたのです。月に300ドルの賃料の資材置き場のようなスペースを借りて、そこでタイニーハウスを組み立てました。秋に始めたので、一冬を通して作り8か月かかって完成させました。

材料やその他家電など一部新品はありますが、予算内の出費ですべて揃えるために多くの物は廃材を再利用したりKijiji(クレイグスリストのような個人売買のサイト)で手に入れたりしました。

今のところこの家は外から電気を引いています。でも将来的には自給自足のオフグリッドの生活に移行したいと思っているのでそんなに大きな電力は使っていません。

自分の手で完成させたタイニーハウスを載せたトレーラーを停める場所は、最初は色々見聞きして回ったりインターネットに投稿したりして探していました。何件か場所を提供しても良いというオファーは来ましたが、その土地は実際見てみるとあまりタイニーハウスを設置するのには適していませんでした。

ちょうどトロント近郊のスタフビルにRVパーク(キャンピングカー・モーターホーム専用の滞在施設)を見つけたので、現在は月300ドルを払ってここにトレーラーを停めています。トロント近郊という場所で合法的にタイニーハウスを停められる場所を見つけた彼らはラッキーでした。

この家でカナダの厳しい冬も経験したので、水の確保や暖房などタイニーハウスで冬を快適に過ごすために必要なものも学ぶことができました。

今のところは完全にタイニーハウスでの生活に移行しているというよりは、ゲストをもてなす場所のように使っています。

でも将来的なプランでは完全にタイニーハウスに引っ越そうと思っています。そのために二人はブリティッシュコロンビアに土地を買ってあります。そこに移った後は完全に電気を引かずにソーラーパネルや発電機などで自給自足の生活をするオフグリッド生活を始めるつもりで、マークはその日を楽しみにしています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Exploring Alternatives
TAKUTAKUはExploring Alternativesのパトロンです。(→パトロン

 

24000ドルのタイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

「周囲の人に無理に合わせる必要はない」12,000ドルでタイニーハウスをDIYで作ったカップル

現代の社会には、周囲の人と同じことをしなければならないというプレッシャーがあります。 学校を卒業した後は9時-5時の仕事につき、30年の住宅ローンを組むといったような流れに、大勢の人がただ乗っていきま …

間取り図

物件ファンさんで紹介されている小さな家

今回はタイニーハウスの実際の物件をご紹介します。僕の大好きな「物件ファン」さんの投稿から、タイニーハウスをピックアップしてご紹介いたします。 物件ファンさんで投稿された記事のうち、8月までをざーっとさ …

火の見櫓で生活するふたり

「違った生き方があるのではないか」火の見やぐらで暮らすふたり

火の見櫓(ひのみやぐら)に住む2人のストーリーです。デザイン重視の奇抜な家のように思いますが、歴史や建物について調べ、実際にその土地に滞在してから建てられています。 ダブニーとアランは火の見櫓に暮らし …

「家は小さすぎると窮屈、大きすぎれば不要」自作したタイニーハウスに住むカップル

カナダでは様々な人がタイニーハウスに住んでいますが、全ての人がタイニーハウスに住みたいと思っているわけではありませんし、トレーラーの上に載っている家に住みたくないと考える人もいます。 また、冬の時期に …