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「持続可能なコミュニティを作る」70歳の男性がDIYしたタイニーハウス

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今回はブリティッシュコロンビア・グランドフォークスに一人の男性を訪ねます。彼は小さな町で、タイニーハウスによって大きな挑戦を投げかけました。

ピーターはある時ボランティアでホームレスの人のための冬のシェルターの設計を手伝いました。彼は元々小さな空間を効率よく活用する方法を工夫することが好きでしたが、プロジェクトを始める時に、どうやったら費用があまりかからずに、且つそこを利用する人たちが快適に過ごす空間を提供できるか考えました。

その時に彼はまず自分でやってみない事には、本当に良いデザインというのはできないと思ったのです。そこで彼は、他の人々に提供する家を考える段階で実験の意味も込めて彼自身のためのタイニーハウスを建てようと決めました。

家の建設資材はリサイクルのものを多く利用し、彼はほとんどDIYでこの家を作り始めました。再生可能なものを使い、またその後の再利用も可能な家を作ることにこそ、このタイニーハウスのプロジェクトに価値が生まれるのではないかと考えたからです。

使い捨てではないということに持続可能なコミュニティを築くヒントがあるからです。彼はタイニーハウスのプロジェクトをMi Pad(マイポッド)と名付け、市議会を訪ねタイニーハウスムーヴメントの説明をしながら彼のプロジェクトへの理解を求めました。

オフグリッドライフのコンセプトで小さな家を建てていると言うだけでは、議会からの関心を得られないと思った彼はちょっとしたフェイクニュースを作りました。アップル社がタイニーハウスに取り組んでいるその試作品として、彼の家を作っていると言ったのです。

彼の狙いは的中し、タイニーハウスに興味を持った市議会はプロジェクトの現場を視察に訪れました。そこで目の当たりにした彼の持続可能なタイニーハウスのコミュニティというコンセプトに賛同を得て、彼は市議会のバックアップを得ることができたのです。

彼はグランドフォークスはカナダで最初の「法的に認められた」タイニーハウスのコミュニティが築かれる場所になっていくことを期待しています。

ピーターがタイニーハウスに住んで得た、一番大きなものは自由でした。お金も時間も、あらゆる点で自由を感じると言います。

大きな家に住んでいる時のような、高額なメンテナンス費用もかからず、彼は今は年金でリタイアメント生活を送っていますが、金銭的な余裕もより生まれたと言います。

人々がゆったりと自分の時間を過ごすという生活を、彼はタイニーハウスのコミュニティで実現させたいと考えています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

70years-offgrid-tinyhouse

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