クリストフ「それぞれが思い描く家とは様々な形があります。家を自分好みのファッションのようにアレンジすることは、美しい自由です。」
クリストフがサイロ状の収納庫のような場所を家にしようと考えていたことは、シャウナも付き合っているころから同意していました。
家の内装や仕組みはごく一般的なものです。一方で形状は非常に特徴的であまり例のないものになっています。全体の面積は366平方フィート。土地占有面積が約230平方フィートで、生活スペースが340平方フィートほどあります。
「スペースに応じて自身が変わることを体感しています」とシャウナ。ここに引っ越すには多くのモノを減らさなければなりませんでした。モノを減らす作業はいまも続いています。選別した20のタンクトップも10あれば十分だと気づくのです。
生活のあらゆる側面を見て何が必要か考えます。自分たちの日常習慣を見つめなおすことになりました。小さなスペースで生活することは生き方をシンプルにします。そして穏やかな精神になりました。
シャウナがこの生活で特に気に入っているところがベッド。かつてなく快適な睡眠ができています。まるでバケーションを楽しんでいるときのような目覚めです。
クリストフにとっては外でのシャワーがお気に入り。朝起きて青空のもと、木の陰でシャワーを浴びるのが気持ち良い。裸になるのはここだけなので決して露出狂というわけではありません(笑)
ダイニングテーブルがほしいと思っていました。今日はどんな日だった?と話せるような食卓がほしかったのです。小さいスペースでもそれはあきらめたくありませんでした。クリスマスには12人の人とここで過ごしました。とても楽しかったです。室内で料理をして屋外で語り合いながら楽しく過ごせました。
クリストフ「こういったタイニーハウスで過ごすことでより親密になれました。ヨガスタジオのような広々としたリビングではこうはいかなかったと思います。もめ事は多いかもしれませんが二人を結び付けてくれている気がします」
シャウナ「ここが好きなんです。ここが家です。ここが私たちにとって初めて二人で腰を据えて過ごせる場所です。自分に合わない場所に住む必要はありません。固定観念にとらわれない家づくりというのは良いチャレンジだと思います」
日常を見つめ直し、何が必要なモノか考え、モノを減らす。そして自分の好きなモノ、大切なモノだけに囲まれた生活を送る。大好きな場所でのシンプルライフをとても楽しんでいるふたりでした。
「自分に合わない場所で住む必要はない」という言葉が印象的です。