みんなのタイニーハウス

「自分に合わない場所に住む必要はない」円形の家に住むカップルの話

投稿日:2017年3月18日 更新日:

クリストフ・カイザーとシャウナ・チボーは新婚夫婦。アリゾナ州フェニックスで、丸い、穀物を収納するようなスペースで新婚生活を送っています。

クリストフ「それぞれが思い描く家とは様々な形があります。家を自分好みのファッションのようにアレンジすることは、美しい自由です。」

クリストフがサイロ状の収納庫のような場所を家にしようと考えていたことは、シャウナも付き合っているころから同意していました。

家の内装や仕組みはごく一般的なものです。一方で形状は非常に特徴的であまり例のないものになっています。全体の面積は366平方フィート。土地占有面積が約230平方フィートで、生活スペースが340平方フィートほどあります。

「スペースに応じて自身が変わることを体感しています」とシャウナ。ここに引っ越すには多くのモノを減らさなければなりませんでした。モノを減らす作業はいまも続いています。選別した20のタンクトップも10あれば十分だと気づくのです。

生活のあらゆる側面を見て何が必要か考えます。自分たちの日常習慣を見つめなおすことになりました。小さなスペースで生活することは生き方をシンプルにします。そして穏やかな精神になりました。

シャウナがこの生活で特に気に入っているところがベッド。かつてなく快適な睡眠ができています。まるでバケーションを楽しんでいるときのような目覚めです。

クリストフにとっては外でのシャワーがお気に入り。朝起きて青空のもと、木の陰でシャワーを浴びるのが気持ち良い。裸になるのはここだけなので決して露出狂というわけではありません(笑)

ダイニングテーブルがほしいと思っていました。今日はどんな日だった?と話せるような食卓がほしかったのです。小さいスペースでもそれはあきらめたくありませんでした。クリスマスには12人の人とここで過ごしました。とても楽しかったです。室内で料理をして屋外で語り合いながら楽しく過ごせました。

クリストフ「こういったタイニーハウスで過ごすことでより親密になれました。ヨガスタジオのような広々としたリビングではこうはいかなかったと思います。もめ事は多いかもしれませんが二人を結び付けてくれている気がします」

シャウナ「ここが好きなんです。ここが家です。ここが私たちにとって初めて二人で腰を据えて過ごせる場所です。自分に合わない場所に住む必要はありません。固定観念にとらわれない家づくりというのは良いチャレンジだと思います」

日常を見つめ直し、何が必要なモノか考え、モノを減らす。そして自分の好きなモノ、大切なモノだけに囲まれた生活を送る。大好きな場所でのシンプルライフをとても楽しんでいるふたりでした。

「自分に合わない場所で住む必要はない」という言葉が印象的です。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Zillow


 

円形の家で生活するカップル

-みんなのタイニーハウス
-,

執筆者:

関連記事

アースバッグハウス

「幅広い家の選択肢を紹介する」アースバッグで建てたドームハウス

アースバッグ(Earth Bag)という工法では、砂や土を長い管状の土嚢袋に詰め、それを壁状に積み上げて家を作っていきます。屋根をつけて、家の形ができあがったら、漆喰などを内側と外側に塗って仕上げます …

タイニーハウスロケーション

家族3人でも余裕で住める!庭・テラスがあるタイニーハウス7選

今回は紹介するタイニーハウスは「家族で暮らせるタイニーハウス」です! 目次1 ピックアップしたタイニーハウスの条件2 お気に入りのタイニーハウス2.1 マイベストタイニーハウス2.2 ロケーションが最 …

麻で作った家

「麻で人や環境に優しい家を作る」中皮腫で父を亡くした男性

麻は食べ物、薬、服の繊維、そして燃料にまでなることができる、驚くべき植物ですが、その麻を材料にして作った家を作った家族がいます。 Living Big In A Tiny House マイケルとティフ …

「時間は人生の中で最も貴重」DIYオフグリッドハウスで暮らす夫婦

ケイブとジャン夫妻は、オーストラリア・ゴールドコーストでおよそ一か月前にタイニーハウスでの生活をスタートさせたばかりです。 Living Big In A Tiny House 彼らは、3人の子どもた …