2年前にニューヨークからロサンゼルスに引っ越して来てから、二人の生活は全く変わりました。
もっとみんなが気軽に本と触れ合えて、人と本や、人と人とを結びつけるコミュニティーのようなものを作りたいという夢を持っていた二人は、それまでの仕事をやめてこのビジネスを始めました。移動式のキッチンカーにヒントを得てバンで本を売って回るという方法を考えたのです。
クレイグスリストで中古のバンを2,000ドルで買い、改装して本屋を始めました。
この本屋が扱っているのは詩集や小説、ノンフィクションなど様々なジャンルからアレクサとエモリーが厳選した20タイトルの本です(店名の20ストーリーズに由来します)。本のラインナップは毎月変わり、毎月新しい20の本を紹介しています。紹介する本は彼らのオンラインストアにも連動して展示されています。
バンの外側に棚を出して本や、その他にも彼らが見つけたおすすめの雑貨、彼らがデザインしたTシャツなどをディスプレイしています。
週に6日、ロサンゼルス周辺をこのバンで走り、色々な場所に停まって出店しています。
二人は将来的にはバンの台数をもっと増やして、それぞれに特色を持たせたショップにしたいと考えています。次に購入するバンではサイド部分をシャッタードアにして、車内に本を陳列できるようにしたいと考えています。
この移動式の本屋さんを始めてから、たくさんの人に出会うことができました。もしこの方法を選んでいなかったら、きっと知り合うことのなかった人たちでしょう。
人々と会話をしたり、他に今まで知らなかった本を紹介してもらったり、そこから次にバンに載せる本を考えたり、本を通じて様々な出会いを作り出せることがこのビジネスの楽しさです。
ロサンゼルスに来る前と現在とでは、生活が全く変わりました。新しいことを始める前は誰もが不安や恐れを感じるでしょう。夢を追うということには不安がつきものです。アレクサとエモリーも同じでした。今も時々不安になることもありますが、自分の本当の気持ちに従う限り、間違いというものはないものです。
自分なりのペースで人生をみつめ、本当にやりたいことを考え、そしてそれが分かったら行動に移してみるべきです。