ライアンの暮らすタイニーハウスはサイズが28.5フィートと少し大きめ。前方部分はV字になっていて風を防ぎます。1kwの大きなソーラーパネルを外に置き発電しています。バッテリー、インバーター、充電コントロールは車前面の収納スペースにあります。この家は車でひいて動かすこともできます。
家に踏み入れてまず感じるのが木の香りです。建材の木は自然の油で仕上げています。これが木の香りを保っています。
リビングにはソファと、クローゼットや引き出しなどのたっぷりの収納スペース。階段の部分も引き出し収納になっています。照明はLEDライト。テーブルは木製で、シンプルで非常に自然なものです。キッチンともすぐつながった開放的なつくりです。
キッチンにはIHコンロ、バイタミックスのミキサーに、まな板、深いシンク。シンクはハンマーで打って作った銅製のものです。メキシコの職人の手によって作られました。コンロのあるカウンタートップは松の木でできています。10年前に切り出されたものですが、丈夫で香りも良いです。非常に大きな冷蔵庫もあります。
バスルームはタイニーハウスにとってかなり大きなものです。コンポストトイレがあります。バスタブも大きくて、背の高いレポーターでも窮屈しないタイニーハウスのお風呂です。
バスルームにも銅製のシンクが備えられています。また壁はスキムストーンという、石こうに似たそれよりも少し薄いもので出来ています。そのため軽くなっています。接着剤を多く含ませているので、家を動かしたときにもひびが入らないようにしています。見た目も良いです。
二階が寝室になっています。開放感があって天窓が付いています。
なぜタイニーハウスで住むようになったのでしょうか。それは自由に動き回ることができるからです。山に登りそこで過ごすことができます。またその家を建てる技術を持っていたことも幸いしました。父と技術を持った大工と過ごした経験が14年ほどあります。この家は全体的に無駄なスペースなく空間をうまく活用しています。これも建築の専門家の友人がいたおかげです。
かなりカスタムメイドを行っているので16万ドルほどの費用がかかっています。良いものと、良い技術が随所に施されているので相応の価値があります。持続可能なシステムと職人による工芸がこの家にはあります。そしてもちろん移動する自由も。すでに何度も旅をしています。少し大きな家ですが、数を重ねることで移動のコツがわかって快適な旅ができています。