教師を辞めて小さなミニバスで生活するカップルです。「私たちはふつうのカップル。誰にでもこの生活はできる。生き方を変えることを恐れないで。」という言葉が心に刺さります。
ディロンとテスのふたりは二年間、自動車で旅しながら暮らす生活をしています。
ふたりはもともと教師と事務職の仕事をしていました。夏の長期休暇の間に車での旅行を楽しみ、その生活に魅了されたふたりはついに仕事をやめて長期のバス旅を始めることにしました。
きっかけはワールドカップの2014年にキャラバン旅行でブラジルを旅した人の話を聞いたことでした。その話が心の底から最高に魅力的に感じたのです。
アラスカでフォルクスワーゲンの1975年生まれの古いミニバスを購入。ボロボロだったので10か月かけて修復しました。車の中にはコンロ、冷蔵庫、貯水タンクがあり、食料やパソコン、カメラなどを収納できるスペースもあります。
2枚のソーラーパネルを日向に出して電力を賄うようにしています。ふたりのお気に入りは2段ベッドの上のスペース。狭いですがサイドに窓が付いていて鳥の気分になれます。
またサーフィンが好きなのでサーフボードも載せて旅しています。
テスは今後教師に復職する予定です。ディロンはこれまでとは異なったキャリアを積んでいくことになるでしょう。この旅が生き方を変えてくれたからです。まだ若いうちにこの旅をできたことを良かったと振り返るテス。
こういった旅はふつうは定年後に夢見ることかもしれませんが、若いうちに様々な人に会い、多様な価値観に出会えたことで世界の見え方が変わりました。
以前のように普通の家で暮らし仕事をする生活に戻っても、以前とは様々なかたちでモノの見え方、考え方が変わっていることでしょう。
私たちはふつうのカップル。誰にでもこの生活はできると二人は語ります。仕事を辞めることを恐れないで。クレイジーな生活だと思う人や、手が届かないと思う人もいるだろうけれどそんなことありません。
生き方を変えることを恐れないで。この生活が魅力的に見えるならあなたにもできます。