マットとSBの夫妻はオクラホマからコロラドに移り住むにあたって、タイニーハウスに住み始めることにしました。
学生ローンや車のローンなど様々な借金を払い終えた状態でもコロラドでの生活費はオクラホマと比べるととても高く、人生の次のステップでの生活としてタイニーハウスに住んで出費を抑えることにしたのです。
夫のマットは二人が出会う以前からずっとタイニーハウスに興味を持っており、よく冗談でタイニーハウスに住んでコロラドに移り、タイニーハウスのコミュニティに入りたいと言っていたので、このライフスタイルを選ぶことは二人にとってそんなに大きな驚きではありませんでした。
今は二人のタイニーハウスをキャンピングカー専用のキャンプ場に停めていますが、ここでの滞在費はコロラドの市街地でアパートメントを借りた場合の家賃のおよそ半分で済んでいます。
このタイニーハウスを作るのにかかった費用は全て合計してわずか18,000ドルほどでした。
プロパンガスを引く配管だけは業者に依頼しましたが、その他はデザインから内装までDIYで作りました。
SBの父は建築関係の会社を経営しており、SBはそこで短期間アルバイトをしたことがありましたが、それを除いては、二人とも家作りや大工仕事などの経験は全くありませんでしたが、SBの父が仕事の経験を活かして手伝ってくれたり、マットの父がキッチンに置くガス台をくれたりと家族が色々と助けてくれました。
二人は結婚して3年になり、このタイニーハウスで暮らし始めてからは1年が経ちました。
まだ新婚と呼べる時期からタイニーハウスに住むことについて周りの人たちから心配されましたが、夫婦のコミュニケーションはこの狭い空間にいることによって更に良くできるようになったと感じています。
SBは一人の静かな時間を大事にするタイプなので、仕事が終わって帰ってきた後などは一人きりのパーソナルスペースでリラックスしたいという問題はありましたが、それも夫のマットが外に出かけるのが好きなので、それを利用してうまく時間を確保できるようになってきました。
その他の時間は二人でハイキングやサイクリングなどアウトドアアクティビティを一緒に楽しんでいます。
これからの将来のプランで具体的に決まっているものはありませんが、その時々の必要に応じて移動したり違う家に住んだり、柔軟性をいつも持っていたいと思っています。
いつかは土地を買ってそこに定住したいと考えていますが、その目標を達成するまでのライフスタイルについて、家を借りるという一択のみではなく、タイニーハウスのような他の選択肢が常にあることは、生活に幅を持たせて、より行動や考えを自由にしてくれます。