みんなのタイニーハウス

「時間的・金銭的な余裕ができた」シングルマザーの暮らすタイニーハウス

投稿日:2018年7月4日 更新日:

シルヴィはティーンエイジャーの娘と二人暮らしのシングルマザーです。彼女はもともと小さくコンパクトな家が好みで、大きな家に住みたいとはそんなに思わないタイプでした。小ぢんまりしたスペースで、自分の好きな本に囲まれている生活がしたいと思っていました。

更にシングルマザーとなってからは、自分の将来のことをよく考える必要もありました。離婚した時に自分の家がほしいと思いましたが、それは賃貸でなく自分と娘がずっと住むことのできる家である必要があると考えました。

現在シルヴィは43歳で、あと10年以内にはローンを払い終えることができる見通しになっています。

そして彼女はこの家で生活をしている中で、すでに自分の好きなことや旅行を楽しめる自由を手にしています。

タイニーハウスでは掃除や手入れにそんなに時間がかからず、一日の中で彼女が自由に使える時間が以前よりも増えています。あらゆる意味で彼女はとても自由になりました。

大好きな読書をゆっくり楽しんだり旅行に出たりする、時間的・金銭的な余裕ができたのです。

今、余裕のある生活をしていることはとても重要です。娘はあと数年で大学に行くために家を出ていきますが、その時に娘をできるかぎりサポートしてあげたいと思っているので、物理的にも金銭的にも自由でいることはとても大切なのです。

シルヴィはタイニーハウスを終の棲家とするつもりなので、ベッドルームをロフトではなく一階にするなど、年をとってからも快適に住めるように家の間取りを考えました。

ティーンエイジャーの娘のために、ロフトにつくった娘のベッドルームは、戸を閉めて個室になるように配慮してあります。

シルヴィはタイニーハウスに住もうと考えたとき、それを顔見知りだった、娘が所属している乗馬クラブのオーナーたちに相談してみました。

すでにテレビなどでタイニーハウスについて知っていた彼らはとても賛成してくれました。そして、彼らの所有する土地で使っていない場所を貸してくれて、シルヴィの好きに使っていいと言ってくれました。そこにタイニーハウスを置き、電気や水道を通すこともできました。

タイニーハウスに最初に移った時、まずは安心を感じました。そしてすぐに、タイニーハウスに住むことで得られる利益の大きさがわかりました。

シルヴィは、このタイニーハウスのムーブメントがこれから成長していくことを願っています。

色々な自治体がタイニーハウスを受け入れるようになるために、シルヴィたちタイニーハウスに関わっている人たちは働きかけを続けていかなければなりません。

シルヴィの住んでいるカナダ・ケベックではすでにタイニーハウスのコミュニティーが出来つつありますが、それらはまだ小さく、これからもタイニーハウスに関する活動を継続していくことが必要だと考えています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Exploring Alternatives
TAKUTAKUはExploring Alternativesのパトロンです。(→パトロン


 

シングルマザーのタイニーハウス

-みんなのタイニーハウス
-

執筆者:

関連記事

タイニーハウスに住む女性

「都会の賃貸料に嫌気がさした」犬や馬とタイニーハウスで生活する女性

ジャッキーは学校を卒業したばかり。いまはカウントリーサイドの小さな家で暮らしています。同居するのはこれまた小さい犬のダーラ。 Living Big In A Tiny House 持続可能性や環境への …

医者とイラストレーターのタイニーハウス生活

「賃貸料を払う代わりに農場で働く」タイニーハウスに住む、医者とイラストレーターの夫婦と子ども

20平方メートルのタイニーハウスに暮らすのはトム、サラ、そして10か月の娘ニサの3人家族です。ここはもともと羊の毛刈りに使われていた場所です。ベッドルームがあって隣のエル型の部屋がキッチン、ラウンジ、 …

「違うことを始める良いチャンス」62歳から作り始めたタイニーハウス

ブリジットがタイニーハウスでの生活で気に入っているところは、自分の手で作ったスペースの中にいられる事です。 誰かに「こうしなさい、ああしなさい」と言われることはありません。 そして多くの掃除が必要ない …

列車のタイニーハウス

古い列車を改装したオフグリッドのタイニーハウス

ニュージーランド郊外に土地を買うと、その敷地内に古い列車の客車が捨てられていることがあります。多くの人はそこに住もうとは考えませんが、マンディはその古い客車を素晴らしいオフグリッドの家へと変えました。 …