みんなのタイニーハウス

「家は小さすぎると窮屈、大きすぎれば不要」自作したタイニーハウスに住むカップル

投稿日:2018年10月17日 更新日:

カナダでは様々な人がタイニーハウスに住んでいますが、全ての人がタイニーハウスに住みたいと思っているわけではありませんし、トレーラーの上に載っている家に住みたくないと考える人もいます。

また、冬の時期にどうやって水道を凍らせずに済むかという、カナダの気候にタイニーハウスが順応できるのかという問題もあります。

大家族やロフトに上がることのできない人たちなどには、スペースが足りなくなることが考えられるでしょう。

そんな中で、彼のタイニーハウスは、自然環境への影響の小ささや、お金や物などをより消費しないミニマルな生活などのタイニーハウスの良いところを活かしつつ、同時に、しっかりと家に住んでいるという感覚を持てるタイニーハウスです。

マキシムと彼のガールフレンドがこの家で暮らし始めて1年ほどになります。この家はトレーラーではなく、しっかりした基礎の上に建っているタイニーハウスです。

彼はよく「家はシャツのようなもの」と言っています。もし小さすぎると窮屈になり、大きすぎれば不要なものを抱え込むようになってしまうからです。

なので、彼らは自分たちのニーズにぴったりと合うサイズの家を計算して作りました。

このタイニーハウスの広い玄関スペースや、大きなクローゼット、収納がたっぷりとついています。リビングやキッチンも、普通の家と比べるとやや小さいものですが、タイニーハウスとして考えるとかなり大きく、小型ですが食洗器やオーブンも備わっています。

トレーラーではなく基礎の上に建っているタイニーハウスなので、電気を使う暖房をつけることができ、また全ての窓が南に向いているので冬も暖房無しで昼間を過ごすこともできます。

この家は、大きな家の快適なポイントがきちんと備わっているタイニーハウスなのです。

家のデザインは1年ほどかけて熟考して決めました。そして自分で描いたデザインをプロの建築事務所に持って行き、きちんとした家のプランを描いてもらいました。

そうすることによって、タイニーハウスというコンセプトに対して自治体からの承認がおりやすくなるだろうと考えたからです。その考え通りに許可がおりたので、あとはマキシムとガールフレンド、家族や友人たちの助けを借りてこの家を作りました。

マキシムは大工をしているので、電気の配線や水道管、家の基礎作り以外は自分たちの手で作ることができました。

このタイニーハウスでは、水は井戸水で濾過システムもあるのでほとんど水代はかかりませんが、電気は電線を引いており、ソーラーパネルや他の発電システムなどは使っていません。

現在の電気代がそんなに高くない人は、無理にソーラーパネルを使う必要はなく、それぞれのタイニーハウスの事情に合わせれば良いのです。

タイニーハウスを建てても良い土地を探すのはなかなか難しく、見つける事はできましたが、ここからモントリオールの街までは75分ほどかかります。

都市部の便利さと、タイニーハウスでの快適な生活と、どちらかを選ばなければなりませんでしたが、一番近くの小さな町までは12分ほどで行けるので、そこで食料や日用品は買うことができます。その他はこの生活に満足しています。

タイニーハウスでの生活での良いところは、小ぢんまりとしながらもしっかりとした家に住み、そして住宅ローンや光熱費が大きく節約できることで、自分たちの好きな旅行やアウトドアなどのアクティビティを楽しむ余裕が生まれることです。

今の家について、作り変えたいと思っているところはそんなにありません。ここには必要なものが既に全て揃っているからです。

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