注文住宅を建てる際の疑問にお答えするコーナーです。今日の質問はこちら。
それでは回答していきましょう。
結論:フリー設計の注文住宅なら自由に設備メーカーを指定可能
結論からお伝えすると、基本的にはどのハウスメーカーでも自由に設備メーカーを選択することが可能です。
ただしこれは、「フリー設計」での注文住宅建築の場合です。
注文住宅の種類
ひとくくりに「注文住宅」といっても実は色々なパターンがあります。
みなさまのイメージされる、すべて自由に選択できる注文住宅は「フリー設計」と呼びます。
それに対して、ある程度、設計や設備に制限のある中から選択し、価格を抑えた提案が可能なのが「規格設計」の注文住宅です。
ハウスメーカーでも建売住宅(すでに完成し販売しているもの)、また規格設計プランの際には今回の質問にある、「他メーカーの設備の取り扱い」は基本的には出来ません。
注文住宅のフリー設計なら自由に設備を選択可能
基本的に、注文住宅のフリー設計の場合、設備をはじめ、すべての仕様を施主が決めていきます。
ハウスメーカーでプランを描いてもらう際には、主要な設備を選択し、そのグレードなどによって見積り金額がかなり変わってきます。
営業さんと設備のショールームで実物を見ながら決めて行くのが一般的な流れですが、このときに希望のメーカーを担当の営業に伝えておくとスムーズでしょう。
設備の取り扱いができるか事前にハウスメーカーに確認
設備にこだわりの強い方で海外製メーカーのキッチンなどを希望される方は、必ず請負契約を結ぶ前に施工を依頼するハウスメーカーに確認しておくことが大切です。
なかなか普段取り扱わないような海外製の設備メーカーだと、施工で職人さんが初めて扱う場合もあるので、何か不具合があった際の補償がどうなるかなど詳細な部分まで確認しておくと安心だと思います。
こだわりの設備メーカーがある方は、そもそも建築を依頼したいメーカーに取り扱い実績があるか?など事前に確認しておきましょう。
ハウスメーカー選択の際にも設備面の選択の幅などを検討材料の1つにされるとよいでしょう。
施主での設備手配は要注意
最近ではインターネットで個人でも住宅設備を購入したりすることが出来ます。
設備本体の価格を見るととても安いように感じますが、取り付け工事費用などは含まれていないことが多いです。
個人で設備を購入して使用することを「設備の施主支給」というのですが、新築で大手ハウスメーカーに建築を依頼する場合には、あまりお勧めできません。基本的にはあまり受け入れてくれないハウスメーカーが多いと思います。
理由は、上記の海外製メーカーのケースと同様に、施工の際の「補償の問題」が大きいです。万が一水漏れが発生した場合に、設備の製品自体に問題があるのか?施工の不具合なのかの判断が難しいケースが多いからです。
設備面の補償などを考えると、各ハウスメーカーできちんと取り扱いのあるメーカーを選択する方が安心だと思います。もちろんどうしても…という場合には相談には乗ってくれるとは思いますが、そういった場合は工務店にお願いされたほうが融通は利きやすいでしょう。
メーカーの扱う設備の方がお得な可能性あり
設備を選択する際の注意点をお伝えして来ましたが、ハウスメーカーで注文住宅の建築を依頼する場合、基本的にはハウスメーカーのお勧めの設備メーカーから選択するのがお勧めです。
理由は、各ハウスメーカーには提携している取引先が多くあり、その中でも、よく取引きをしている設備メーカーの方が仕入れの際の割引率が高いと考えられる為です。
もちろんすべてが安くなる訳ではありませんが、自社製品やグループ会社の製品で統一して導入すると、最新の設備でも比較的コストを抑えて導入出来るケースもあります。
ただ、大量仕入れで安く仕入れる設備は、選択できる幅が限られてしまうという側面もありますので、どこまで許容するかという点が選択する際の決め手となります。