彼が最初に長距離のオフロードの旅をしたのは、大学に入るためにコロラド州ボルダーに移った時でした。当時はまだキャンピングカーではなく、トヨタのランドクルーザーに色々なものを詰め込んで長距離のオフロードドライブをしましたが、目的地に着いた時、まさにこれこそ自分のやりたかった事だと悟ったのです。
そしてバジルは、大学を途中で辞めました。大学はもちろん素晴らしいところではありましたが、大学が終わるまで待っていて時間を使ってしまったら、せっかくやりたい事を見つけたと感じたこの機会を逃してしまうかもしれないと思ったからです。
その後、旅に更に適した車を探して現在のキャンピングカーを購入し、ソーラーパネルや水回りなどオフロードの長旅に出てもちゃんと生活のできる設備に改装しました。
キッチンやベッドなどの生活に必要なものは勿論、周りには誰も人が住んでいないような場所に行くオフロードトリップで車のトラブルなどに自分で対処できるように工具や機械類も備えてあります。
大学に行くという事について、それは全ての人の需要や考え方に合うところではありません。色々な人がいて、それぞれに合うもの合わないものがあるように、大学は彼にとって合うと感じられる場所ではありませんでした。
現在は、オフロードやレースの映像や写真を扱う会社で、写真家兼物流マネージャーとしてフルタイムで働いています。将来的にはフリーランスの仕事へと移行し、キャンピングカーでの生活に完全に切り替えて旅をして色々なものを見て回りたいと考えています。
きっと生活は今までよりも大変になるでしょうが、フリーランスの世界に飛び込むにはそんな生活への心構えも必要なものなのでしょう。