ふたりともクリエイティブ。木を用いた建築が面白そうだと感じてタイニーハウスに興味を持ちました。家は自分たちでデザインしました。ローラは建築に関して完全に素人。ローリーはコンクリートの扱いに関するわずかな経験があるもののやはりタイニーハウス建築に関しては初心者同然でした。YouTubeで多くを学びました。
スペースを広くとるためにギャンブレル屋根のデザインにしました。広々としたロフトを作ることができました。リビングは向き合って座れるようにソファーを配置。間のテーブルは楓とマホガニーでできています。折りたたむこともできます。スペースが広がるので、多くの来客が来たり、ヨガをしたりするときに便利です。ソファは広げてもう一人座れるシートにできます。
ソファの隣には暖房や、電気機器の充電スペース。さらにすぐ横がオフィススペース。足元には書類ケース、机があって、棚にはコルクボードや文房具が収納されています。洗濯物を干せる洗濯ひもを出し入れする仕組みもあります。
ロフトへの階段は収納スペースにもなっています。洋服などを入れています。ロフトは寝室。パソコンもここにあります。屋根には天窓がついています。空気の入れ替えや光をとりこむ機能を果たします。
バスルームの入口は引き戸。省スペースです。コンポストトイレがあります。
ステンドグラスが飾られています。ローリーの祖父が作ってくれたもの。釣りが好きだった自分のために子供のころに作ってくれました。タイニーハウスは限られたスペースのために個人的な思い出の品のような機能的でないものは省かれがちですが、じつにうまくとりいれることができました。
キッチンはコンクリート製のカウンタートップを選択。コンクリートを扱った経験があるので少しアレンジも加えています。例えば壁際のくぼみにごみがたまりがちだったので少し傾斜をつけて掃除しやすくしました。また食器置き場のところもシンクに向けて傾斜をつくることで水が自然と流れ落ちるようにしました。3口コンロがあり、シンプルですがこれで料理ができます。洗濯機もキッチンに収納しています。
費用は3万ドル。トレーラーを手に入れたり、シャワーを導入したり。費用の多くは木材にかかりました。トレーラーは乗り物ですが私たちはあまり移動する気はないので、どのように家として組み込むか調べるのに手間取りました。
家があるのはブルーベリー畑のすぐそば。街までは25分の距離。自然豊かで静かな環境でありながら街に出て働きやすい環境です。こういった場所を探すにはとにかく色々な当てを試してみることです。知り合い全員に連絡を取り、忍耐強く探し続けることが大事です。