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「今の社会構造では多くのゴミがでる」廃棄された野菜のオイルを燃料にするバスで暮らす女性

投稿日:2017年5月4日 更新日:

ゾラはスクールバスを改修した移動する家で暮らしています。

リビングと寝室は兼用です。ソファの下には緊急用トイレなどの備品が収められています。またベッドは拡張できる仕組みになっています。

キッチンシンクの下には水道用タンクがふたつ。そしてキッチン用品が収納されています。あまりかわいいもの好きではないのでシンプルなものばかりです。プロパンコンロやオーブンもあります。

エアコンがあって夏に特に活躍してくれます。基本は窓を開けたり閉めたりして空調管理をしています。

このバスを作ったのは友人たちとファイヤーショーのツアーをしたかったからです。実際にその夢は実現させることができました。

このバスの最大の特徴は廃棄された野菜でつくったオイルを使用していることです。オイルタンクは2種類。ひとつはディーゼルエンジンオイルです。なぜならベジタブルオイルだけでは車は動かないからです。バスを温める時間が必要になります。

ベジタブルオイルバスにおける第一のルールは「パニックにならないこと」です。スイッチを入れたら計器をチェックしてバスが十分に温まったかを確認します。それからやっとエンジンを起動することができます。普通の運転よりずっと丁寧に慎重にしてやる必要があります。だからあわてないことが大事なのです。

第二のルールは「常にタオルの場所を把握すること」です。なぜならベジタブルオイルを扱う作業は汚れることが多いからです。オイルのとりあつかいに責任をもって清潔に保つ必要があります。

ベジタブルオイルを扱うにはまず廃棄野菜の入った箱とタンクにパイプを通してやります。そしてフィルターを通して濾過して、またもう一つのタンクに移します。さらに移動した先のタンクで余分な水分を取り除いたり、もう一度フィルターに通してやることでようやく使えるものになります。

資本主義の社会構造ではどうしても多くのごみが出てしまいます。そこで様々なかたちでリサイクルや再利用のシステムが発達しました。ベジタブルオイルも良い例のひとつです。

いまゾラはこのバスを売ろうとしています。このバスを通じて多くの機械や建築に関する知識を学ぶことができたので、これからは女優業やパフォーマンスについてより集中したいと考えています。このバスに関心があって、責任感のある人につかってもらうのが良いことでしょう。

翻訳協力者:Aki
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廃棄された野菜のオイルを燃料にするスクールバス

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