大平原の真ん中に建つタイニーハウスに住む男性のストーリーです。なんと冷蔵庫をこの小屋に改装しています。
ティムシー・クリークは林業と建設の会社を経営。昔はキャンピングトレーラーで生活して子どもを連れて色々なところに出かけて行ったけれど、もうそういうことはしない年になりました。また6人の子供がいて手狭に感じたことも、ロッジを建てはじめた理由のひとつです。
いま暮らしているロッジ。ここはもともと大きなトラックの冷蔵室でした。平原の真ん中に1万2千ポンドもの重さのする冷蔵庫が老朽化した状態で置いてありました。トレーラーに載せて運び、この土地に固定。それから冷蔵庫を住居にすべく改修を始めました。
家にする工程は大変でした。会社の部下にも手伝ってもらいながら屋根を作りそれを支える柱を切り出しました。ドアもベッドも手作りです。電線をひっぱるために鉄の壁に穴をあけました。
それでも冷蔵庫は大きくて重い荷物を積み下ろして搬送できるよう頑丈にできているので家の素材に適していました。
この家のほとんどは資源の再利用でできています。
もしこういう家を持ちたいのであれば本を読むことです。建築を学んでください。どのように家ができているかを知るには時間がかかることでしょう。それでもまず紙に書いて自分がどうしたいのかを考えてみることは大事です。
また建材をすぐにお店へ買いに行かないでください。必要なものはそこらへんに転がっているものです。ぜひそれらの資源を利用してください。うちの家は約30万円か、40万円の費用でできています。どれくらい手間がかかったかは分からないけどね(笑)。
こういう家で暮らすことは自分と妻の嗜好だと語るティムシー。ほかの人は違う考え方かもしれないけれど別に構わない。
こういった小さな家で暮らすことの魅力は、たくさんのモノを保持しないですむこと。大きな家を掃除する手間がかからないことです。小さい家です。でも私たちにはそれで充分。
身の回りにある資源を利用して冷蔵庫から家をセルフビルドしたティムシーさん。元々冷蔵庫だったというのと、費用が30万か40万というのには驚きです。
何百万円、場合によっては千万を超える家を、数年を費やしセルフビルドするというのは経済的にみても決して悪くないですよね。
「小さな家の魅力はたくさんのモノを保持しないですむこと」という言葉、共感できる人は多いのではないでしょうか?
そしてこの大平原に建つタイニーハウス、そしてロケーション、好きです。