みんなのタイニーハウス

「一般的な家の家賃は高額」約800万円で温室付きのタイニーハウスを作った女性

投稿日:

ナターシャは娘を持ったことをきっかけに、生活を大きく変える決断をしました。

車でカナダ中を旅して色々な暮らし方を模索した結果、それまで住んでいたトロントからビクトリアに引っ越すことにしたのですが、そこでも一般的な家の家賃は高額でした。

生活費に追われる事なく娘と二人の時間を大切にできるライフスタイルを求めて、彼女はタイニーハウスという選択肢を選んだのです。

ライフスタイルの変化は小さな家に住み替えるという事だけではありませんでした。

タイニーハウスでの生活を始めて1年ほどになりますが、ナターシャはタイニーハウスの他に大きな温室も作り、そこでハーブや野菜を育て始めました。

トロントのダウンタウン育ちの彼女にとって農作業をするのは初めての体験でしたが、ナターシャはここで収穫できる野菜を自分たちの食糧とするだけでなく、それらを販売するビジネスを副業として立ち上げたいと考えています。

タイニーハウスが完成するまでのプロセスはなかなか大変なものでした。

この家は一から作ったものではなく骨組みは業者に注文したのですが、届いたものは彼女が当初思い描いていたものとはかけ離れていました。

そこから多くの手をかけて修正したりカスタマイズし直したり様々な大工仕事を行っていきましたが、その大変さに、作業の途中でタイニーハウスを諦めようかと考えたこともありました。

一時は本当にこのタイニーハウスを売りに出そうとしていたナターシャですが、娘との新生活を始めるという本来の目標を思い出して気を取り直し、とうとう家を完成させました。

苦労して完成させたナターシャのタイニーハウスには、限られた空間であるにもかかわらず3ベッドルームの間取りになっています。

小さな子どもがいるため洗濯をする機会が多いので、洗濯機と乾燥機が室内に備え付けられており、バスルームにはフルサイズのバスタブがついています。

家にはナターシャのアート作品がたくさん飾ってあり、そして、階段や梯子を使ってロフトに上がったり、家の中にハンモックやブランコがあったりするタイニーハウスでの生活をナターシャの娘はとても楽しんでいて、友達を呼んで家の中で一緒に遊ぶこともあります。

ある時、家を離れて休暇を過ごすことになった時などは、娘がタイニーハウスから離れたくないと言った事もあるほどここでの生活を気に入っています。

ナターシャも、彼女はこれまで一般的なサイズの家にしか住んだことはなく、タイニーハウスのような小さなスペースで生活するのは初めてでしたが、ここに引っ越してからはすんなりと新生活に順応することができました。

この家を作る費用は、途中で大きな手直しやカスタマイズをした分の費用が余分にかかったこともあり、10万カナダドル弱(約800万円弱)かかりましたが、その結果彼女と娘両方が満足のいく家ができたので、長い目で見れば手頃な値段だと思っています。

この家作りを通して、途中に困難な事があっても、我慢強く目標を追い続けていくことが大切だということを学びました。

タイニーハウス作りに取り組んでいると、途中で建設を手伝ってくれる人たちも現れました。

諦めずに理想を求めた結果、その思い描いた通りの家ができあがったのです。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

-みんなのタイニーハウス

執筆者:

関連記事

都市部のタイニーハウス

「自由のバランスを取りたい」消防士が都市部に建てたタイニーハウス

タイニーハウスムーヴメントが発展するにつれて、タイニーハウスを建てる人たちのプランも多様なものになっています。今回ご紹介するのはアルバータ州エドモントン(カナダ)の消防士が作ったタイニーハウスです。 …

持続可能なタイニーハウス

「みんなで助け合い、資源をシェアしながら生活」1万6千ドルでタイニーハウスを建てたカップル

ブリティッシュコロンビア州のネルソン。サステイナブルな共同体のなかで暮らすカップルがいます。ソフィーとカルロはとてもカラフルなタイニーハウスに住んでいます。 Living Big In A Tiny …

オーガニック農場の中のタイニーハウス

「誰か他の人のために働いていた8年間」農場の中に建てたタイニーハウスに暮らす男性

エメットはオーストラリア・バイロンベイにあるオーガニック農場の中にタイニーハウスを作って住んでいます。 Living Big In A Tiny House 彼は以前は都市計画に携わっており、住宅地の …

リサイクルハウス

「傷や欠陥は素晴らしいもの」90%がリサイクルの家を作る男性

地元のリサイクル業者に頼まれたオフィスは90%がリサイクル、自分の家は80%がリサイクルという建物を作る男性のストーリーです。考え方に感銘を受けます。 「靴のような家を建てたいと思っていました」と語る …