みんなのタイニーハウス

プロのバイオリニストが暮らす防音のタイニーハウス

投稿日:

アーシャはプロのバイオリニストとして全米を飛び回ってパフォーマンスをしており、ここ10年はスーツケースを持って物置のようなスペースで寝たり、知人の家に泊めてもらったりしていて自分の家と呼べる場所を持っていませんでした。

ツアーが終わった時に帰って安らぎや落ち着きを感じられる場所を得たいと思った彼女は、家を持つ決意をし、独身であまり多くの物を持たない自分のライフスタイルにはタイニーハウスのコンセプトが一番合っているのではないかと思いました。

アーシャのタイニーハウスの大きな特徴の一つは、家の正面に大きなポーチを付けたことです。

タイニーハウスの室内の面積よりも広いポーチで、地域の人を招いて音楽のイベントを開催したりしてコミュニケーションを取っていきたいと考えたので、一般的なタイニーハウスのような家の裏手には敢えてつけずに、家の正面で通りに面したところにつけました。

もう一つは、アーシャのタイニーハウスは二つの建物から成り立っていることです。

キッチンやバスルームなど毎日の生活を送るための母屋と、バイオリンの練習をしたり、ミニコンサートを開催したりできるようなスタジオが別々の建物になっており、スタジオはきちんと防音されているので音量を気にせずに自分の音楽に集中することができます。

母屋の方は地面に基礎を作ってその上に建てているので動かすことはできませんが、スタジオの建物はトレーラーとしてそのままロードトリップに出ることもできます。

また、多くのタイニーハウスが家の裏庭や森の中などに建っているのと違って、彼女のタイニーハウスは通りに面した角地にあります。アーシャの兄弟がこの土地を持っていたので、この場所を気に入った彼女はここにタイニーハウスを建てさせてもらうことができました。

彼女のタイニーハウスには、フルサイズの冷蔵庫に洗濯乾燥機やシャワールーム、普通の水洗トイレなど一般的な家と変わらない設備がついています。

ベッドルームになっているロフト部分に上るためには梯子ではなく階段が付けられています。そのため、普通の家よりは小さな面積の家ですが、タイニーハウスでよく心配される狭さを感じるという問題はありません。

標準的なタイニーハウスよりも家電やインテリアを充実させているので、全体で90,000ドルほどかかりましたが、この家の出来栄えにとても満足しています。

人それぞれに違ったライフスタイルがあるので、全ての人におすすめできるわけではありませんが、彼女はこのタイニーハウスでの生活によって、今までになかった安らぎを得ています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

-みんなのタイニーハウス
-,

執筆者:

関連記事

タイニーハウスをデザインする

「この家でどんな生活をするのか考えてデザインする」友人宅の裏庭のタイニーハウス

ケスターとナディアはオーストラリアのバイロンベイで、ゼン(禅)スタイルのタイニーハウスを作りました。 Living Big In A Tiny House 以前は二人は普通の大きな家に住み、その家を友 …

オフグリッドタイニーハウス

「大きな家に住む人は必ずしも満足していない」建築士が作ったタイニーハウス

ダグはニュージーランド、ワナカでトレーラーに載ったタイニーハウスで生活しています。彼がタイニーハウスを選んだ主な理由は金銭的なものでした。 ワナカは家賃や物価の高さで有名ですが、ダグも以前は家賃の値上 …

ナチュラルでエコなタイニーハウス

賃貸物件の値上がりをきっかけにタイニーハウス生活へ移ったカップル

カナダのトフィーノ。観光事業の盛り上がりもあり、賃料が大きく値上がりしています。そんな中タイニーハウスで暮らすことで経済的に効率よく暮らしているカップルがいます。 Living Big In A Ti …

「毎月の出費は10ドル以下」約17万円3坪のタイニーハウスで自給自足の生活をする男性

ロブ・グリーンフィールドは、フロリダ・オーランドにわずか1,500ドルで建てたタイニーハウスで自給自足の生活をしています。 この家での生活を始めて2年ほどになりますが、ロブはできる限りシンプルな生き方 …