今回は3Dプリンタによって建てられた家をご紹介します。
3Dプリンタで作られたと言うだけで驚きですが、更に驚くべきことは、この家、たった24時間で建てられたのです。
以下は動画の要約です。
コンパクトで限りなく自動化することで人件費の削減に成功しました。現場での稼働準備には1時間もかかりません。高速のプリントスピード、容易な運搬、最大化した自動運用システム。多くの利点を備え、技術は一般向けに利用できるレベルです。
運用実験は一年で最も寒い冬に行いました。冬のロシアでの実験です。プリンターはマイナス35度でも稼働可能です。インクがわりになるコンクリート材は5度以上でないと使えないのでテントを建ててその中で行いました。
プリンターの総稼働時間は24時間。新建築材のジオポリマーコンクリート(合成アルミノシリケート化合物。セメントに代わる新材料)を用いることで冬でも夏でも建築できます。
プリントした壁はすぐに最終塗装を行えるようになっています。これは費用の削減におおいに役立っています。この実験で設計した平らな屋根は積雪にも効果的に耐えます。費用もよくある傾斜が急な屋根と大きく変わりません。
断熱材は複数種類利用しました。乾燥断熱材を一部に使用。また別の場所には一液形ポリウレタン充填剤を用いました。内部はふつうのコンクリート建築と相違ありません。快適で信頼性に足るものです。
建築面積は38平方メートル。建築費用は10,134ドル。275ドル/平方メートルです。この費用には、土台、屋根、内装外装塗装、断熱壁、窓、床、天井に関する材料費と労働費が含まれています。
平均的な材料を用いれば、223ドル/平方メートルあたりの価格に落ち着くと考えられます。従来の建築と比較して70%の費用削減に成功しました。
Apis Corとパートナー企業は、現実的に3Dプリント建築を世界市場に投入できると確信しています。
これを見た瞬間、胸が高まってしまいました。一般的に展開されれば、暮らしが本当に変わるかもしれませんね。
とても楽しみです。これからの活動を応援したいと思います。