この記事では鎧張り(下見張り)で外壁施工する際の、角の作り方を説明します。
僕はハーフビルドで家を作っていますが、小屋を作る人の参考にもなるはずです。
下見張り初心者でしたが「家をセルフでビルドしたい」の著者、阪口さんに丁寧な仕事と言ってもらえました。
一段目と三段目、二段目と四段目で、左右どちらの板が勝つか(出っ張るか)代えられてる、とても丁寧な仕事ですね。美しいです。 https://t.co/VdpZ2lMlzi
— 阪口 克 (@katumi_sakaguti) November 28, 2019
目次
鎧張り(下見張り)の角には2種類
外壁の角の作り方には大きく2種類あります。
- L字で板を組んだコーナー材でかぶせて、目隠しする方法
- 互い違いに組む方法
1.L字で板を組んだコーナー材でかぶせて、目隠しする方法
初心者が鎧張り(下見張り)で外壁を施工する場合にはこちらの方法が主流です。
簡単で早く施工を進めることができます。
工務店の人にもこちらの方法を勧められました。
2.互い違いに組む方法
もう一つの方法は、板を互い違いに組んでいく方法です。
斜めにカットした板同士を合わせて角を作るため、隙間なく合わせるのが難しいです。
我が家では、互い違いに組むやり方の雰囲気が好きだったため、この方法で角を作っていくことにしました。(どれだけ大変か知らなかったという理由もある)
この記事では互い違いに組む方法について解説します。
鎧張り(下見張り)の角を互い違いに組む作り方
互い違いに組んでいく際に一番難しいのは「角度の調整」です。
斜めにカットした2枚の板を合わせます。
奥の板は下記のようになっています。
両方とも微妙に斜めになっています。
角度の決め方は、板幅と何センチ板を重ねるかによって変わります。
我が家の場合は、基本的に4度でカットしています。
手順1.切らずに仮止めする
まずは上記の写真の奥の板のように、板を切らない状態で仮止めします。
※仮止めする板は実際に張る板を使ってください。
手順2.手前の板をカット
仮止めした板に合わせていくように、手前の板をカットしていきます。
まずは角度を4度でカットします。
4度でカットしたあと、仮止めした板に合わせてみます。
板は緩やかに反っているため、板の上下があたってしまい、隙間ができてしまうと思います。
そのため、あたってしまう部分をカットして微調整します。
カットしたのち、仮止めした板と合わせてみます。
隙間具合が問題なければ、斜めにカットした側の反対側の長さを調整してカットします。
※反対側を切るのは必ず斜めの方をカットしてからにしてください。長さが足りなくなる可能性があります。
手順3.仮止めした板をカットする
仮止めしていた板をカットするのは簡単です。
先ほど張った板のラインに合わせて、カット線を書き、その線に合わせてカットしていきます。
鎧張りの角施工に必要な道具
鎧張りで角を施工するときに使った道具をご紹介します。
まとめ
以上が鎧張りの角の施工方法です。
型紙を作って試したりしましたが、板によって反り具合が全く違うため、ぴったりと合わせるには、上記の手順で行うのが手っ取り早かったです。
小屋つくりやハーフビルドご検討中のかたの参考になれば嬉しいです。
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