土地家屋調査士とは?仕事内容は?

投稿日:2017年1月20日 更新日:

土地家屋調査士とは

登記について調べていると「土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)」という言葉に出会うことがあると思います。

今回は土地家屋調査士について説明をしていきます。

土地家屋調査士とは

土地家屋調査士は一言で言うと「不動産と測量に関する専門家」です。

不動産の「表示に関する登記」を中心に、それに関連する仕事を行います。

土地家屋調査士の仕事内容

土地家屋調査士の仕事内容は倫理規定には下記のように記されています。

土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記に必要な調査・測量及び申請手続等並びに筆界特定の手続及び民間紛争解決手続の専門家として、これらの業務を適正に行うことにより、不動産に係る国民の権利の明確化に寄与することを使命とする。

分かりやすく噛み砕くと下記のような仕事内容になります。

土地・建物に関する調査、測量

土地家屋調査士は土地・建物の状況を正確に登記するための調査・測量を行います。
地積測量図や筆界を確認し、現地の測量を行います。

登記の申請手続きの代行

不動産の所有者から依頼のあった場合に、不動産の表示に関する登記の申請手続きの代行をします。

土地の境界を定める手続きの代行

「土地の一筆ごとの境界」を決定する手続きを行います。

不動産の所有者から依頼のあった場合に、「筆界特定制度」というものを使用し、専門家の意見を踏まえ、土地の境界を明らかにします。

土地の境界を原因とするトラブルの解決

土地の境界に関するトラブルを始めとした、土地・建物にまつわるトラブルの解決を担当します。

土地家屋調査士の仕事内容まとめ

上記でピックアップした土地家屋調査士の仕事の説明は分かりやすく伝えるため、省略している部分があります。

土地家屋調査士の仕事については「土地家屋調査士法の第三条」にまとめられています。詳細を知りたい方は「土地家屋調査士法」をご確認ください。

また、登記の際には、土地家屋調査士と一緒に「司法書士」の言葉も耳にすると思います。両者の仕事内容の違いは「土地家屋調査士と司法書士の違いは?」にて説明をしています。

-カテゴリー: 登記

執筆者:

関連記事

市街化調整区域とは

市街化調整区域とは

市街化調整区域 市街化調整区域は都市計画区域内で区分された区域(区域区分)のひとつです。 市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」と都市計画法で定められています。 参考:市街化区域 市街化調整区域の …

地上権とは

地上権とは?

地上権とは 地上権は「地上権を持つ人が他人の土地で工作物や竹木を所有するため、その土地を使用する権利」のことです(民法:第二百五十六条) また、地上権は、「直接、土地に対して権利を持ち、地主の承諾なく …

no image

リフォームはどこに依頼したらいい?リフォーム専門会社・工務店・ハウスメーカーの違いは?

リフォームの広告を見ると、リフォームの前と後を見比べることが出来て、施工の良さに目を見張ることがあります。しかし、その一方で疑問に思えて来るのが、「果たして、広告の様なリフォームが本当に出来るのか?」 …

筆界とは

筆界(ひっかい)とは

筆界(ひっかい)とは、登記された土地の境界線のことを指します。 土地の最小単位の範囲を表す「一筆の土地」の境界線を指します。(参考:一筆の土地) 不動産登記法の第百二十三条には下記のように筆界の説明が …