みんなのタイニーハウス

「地球環境に優しい生き方を考え直す」リサイクル材で作ったタイニーハウスで暮らす夫婦

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ウォーカーとヘザーは、アメリカオレゴン州・ポートランドにある自宅の敷地にタイニーハウスを作りました。

彼らの家は、これは自然界や生物の仕組みのデザインやプロセスを真似たり、そこからヒントを得たりして物を作り、環境負荷の軽減を図るバイオミミクリや自然とのつながりをテーマにしたバイオフィリックデザインを取り入れて作られたタイニーハウスです。

タイニーハウスの屋根は他には例を見ないユニークな曲線を描いていますが、これはフィボナッチ数列の黄金比によって計算されています。自然界に存在するものには直線を描いているものがなく、全てゆるやかな曲線で形作られています。

ウォーカーはこの家が自然と一体化することを意識してデザインしました。

この家に使われているのはリサイクルの材料ばかりです。

屋根には土を載せてそこに植物を育てようとしています。屋上緑化は外観が自然と一体化するだけでなく、断熱の機能もあります。

家の中も高い木の天井が曲線を描いていて開放的で、狭い室内に閉じ込められているという感覚がありません。

この家は、住宅地の中にある、彼らの家の敷地内に建てられています。

このタイニーハウスはすでに生活できるような設備は整っていますが、まだ生活廃水の再利用や雨水の貯水システムが準備の途中の段階なので、二人はまだ元々の5ベッドルームの大きな家でも生活しています。

これからタイニーハウスをもっと整備していって、それらのシステムが上手く稼働することが分かったら、元の大きな家を誰か他の人に賃貸に出して、完全にタイニーハウスに移り住む予定です。

ウォーカーは以前、人間の作る建物も、自然界にある植物と同じように、この地球での生態系において意味のある役割を果たす事ができるような建てられ方をしなければならないという趣旨が書かれたものを読んだ時、もし皆がそのような家を作る事ができれば人類の未来を変える事ができるかもしれないと考え、涙が出るほどの感銘を受けました。

それは途方もなく大きな目標に聞こえますが、でもそれこそ実際に人間が地球の環境に関して直面している課題でもあるのです。

そしてウォーカーは、もし自分の力でできることがあるならばそれをやらなければならないと考え、このタイニーハウスを作る事を決めました。

タイニーハウスに住むという事は単にスペースの大小の問題ではなく、自分たちの生活の仕方に意識的な努力を取り入れたり、自分たちの生き方にもっと注意して目を向けてみたりという変化をもたらしてくれるものです。

以前は単に値段が安いからなどの理由で多くの物を買い、ただ消費を続けていたという事に気が付きました。

タイニーハウスを通して、そのような行動を止め、本当に生活を豊かにしてくれる物は何かという事に意識を向けるようになりました。

そしてそのことにより、自分と自然界や宇宙とのつながりや、家族など自分が大切に思う人たちとのつながり、地球環境に優しい生き方をするにはどうすれば良いのかなどを考え直す良いきっかけができました。

また、タイニーハウスでの生活では自然と家の外で過ごす時間も増え、日々の生活の忙しさから解放された気分にしてくれるものでもあるのだと感じています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

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