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「みんなで一緒に学びながらの作業だった」約690万円で作ったテントハウス

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ザックとニコールのカップルはアメリカ・オレゴン州ポートランドでヤート(遊牧民のテント)のタイニーハウスで暮らしています。

ヤートでの生活を始める前はバンを改装したタイニーハウスに住んでおり、バンの準備からそこでの実際の生活などをインターネットで公開していました。

なので、このヤートは二人にとって二つ目のタイニーハウスということになります。

バンでの生活からまた何か違ったことを試してみようと考えていた二人は、ニコールがポートランドでの仕事を見つけた事からここで新しいタイニーハウスを作る事にしました。

どんな家を作ろうかといくつか選択肢を考えた中で、ヤートの持つ歴史やそのユニークさに魅力を感じ、この形をとることに決めました。

現在ヤートを置いている土地はインターネットで見つけました。

購入には資金が足りなかったので借りている土地ですが、自然が豊かな一方で都市部にも近い素晴らしい場所です。

このヤートで実現したかったことは、生活の規模をダウンサイズすることと、もう一つは家のデザインに関して自分たちのクリエイティビティをどれだけ発揮できるかということにチャレンジでした。

ヤートは円形をしているため、スペースを区切るためには四角い形の家よりも工夫が必要だからです。

二人は、ヤートを利用したタイニーハウスのほとんどは同じような作りになっていると感じていて、伝統的なヤートにモダンさを感じられるテイストを取り入れたいと考えていました。

多くのヤートでは円形の部屋をそのまま広く開放的に使っていますが、ザックとニコールは従来のものとは違ったデザインにしたかったので、家の中央にまず四角く部屋を作ってそこをバスルームにし、その上にはロフトを作りました。

二人のヤートの内部は白を基調としたモダンな雰囲気のデザインになっています。冷蔵庫やオーブンなどの家電も使っています。

部屋の真ん中のスペースがバスルームによって塞がれているので、実際に壁で仕切っていなくてもなんとなくヤートの空間が仕切られているような感覚になります。

家のドアに面している部分はリビングスペース、両サイドの部分はそれぞれキッチンとザックのワークスペース、ヤートの後ろの部分に面しているところはバスルームの出入り口とロフトへの梯子があるので特に特別な役割はありません。ロフトはベッドルームとして使っています。

この家は公共の電気を引いており、水は井戸水を利用しています。

このヤートを作るにあたって、家族や多くの友人たちが手伝ってくれました。

彼らの多くは大工仕事の経験がない中で力を貸してくれ、みんなで一緒に色々な事を学びながらの作業でした。

このヤートに住み始めて6ヶ月ほどになりますが、ここでの生活をとても気に入っています。

自分が理想とするデザインを実際に実現することができたという事はもちろんですが、このヤートのあらゆる部分は彼らの友人や家族の助けによって作られたもので、手助けしてくれた人たちの存在や思いを感じられる空間で過ごすことができる事が、この家が彼らにとって特別である最大の点です。

この家を作るのにかかった費用はヤートの骨組みなどで約31000ドル、家の下に置いている基礎の部分をつくるのに約10000ドル、家の内装や家具、家電などに20000~25000ドルで、合わせて約61000~66000ドルほどでした。

ザックは以前のバンでの生活に続いて、このヤートを作る過程や方法、ここでの生活などをオンライン上で紹介しています。

彼らのライフスタイルを通して、多くの人々が自分で家や、(家まで大きくなくても)自分だけのスペースを作ってみるという事に挑戦してほしいと考えているからです。そうしてみることで、自分や周囲の住環境を見る目が全く変わってくることでしょう。

友人の家やたまたま出かけたレストランなどで、自分たちの生活に取り入れられそうなヒントを見つけたり、また違ったアイディアが浮かんできたりなど、自分で家を建てる前には気にしていなかったものが見えてきます。

二人はこの家のアイディアの段階から実際に自分たちの手で作り、そこで暮らすというプロセスを経験して、一つの大きなプロジェクトをやり遂げたと感じています。

なので、将来的にはこのヤートは売りに出し、また全く新しい家作りにチャレンジしていきたいと考えています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

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