リフォームはコストが抑えられるため、建て替えるよりも非常に魅力的です。しかし、いくら値段が安く上がると言っても数百万円のレベルの費用になってしまいます。
そこで疑問になるのが、リフォームを依頼する際には価格交渉をしたほうが良いかどうかです。
目次
リフォームで業者が値下げをする部分
リフォーム業者が値引きするのは、主に設置する設備や製品の部分と、工事の部分となります。
設備や製品の部分の値引き
設備や製品は一応の価格が決まっていますが、メーカーから業者に渡る時に、ある程度の掛け率が決まっています。例えば、リフォーム用のドアの希望小売価格が20万円だった場合、メーカーから出る価格は17万円であったりします。
この差額はリフォーム業者の取り分となりますが、リフォーム業者の出来る製品代の値引きは、主にこの部分からの値引きになります。3万円の取り分を2万円に抑えて、1万円の値引きをする…と言った具合です。
工事の部分の値引き
工事の費用は、主に工事の際の部品や資材の代金と、工事担当者への賃金となります。ですから、工事の部分を値引こうとすると、工事に関わる部分の部品代を値引くか、工事担当者への賃金を値引くことになります。
ちなみに、工事に関わる部品代としては、ボルトやネジ、接着剤などがあります。
値下げの交渉は大丈夫?
リフォームは値下げさせることが可能ではありますが、交渉しても良い部分と、良くない部分があります。また、タイミングも意外に大切です。
設備の値下げの交渉は大丈夫?
設備の値下げについては、タイミングにもよりますが、リフォーム業者も友好的に話に乗ってくれる場合が意外にあります。ただし、多くの場合、設置する資材は型落ち品などになりやすいです。値引きの利く資材は、メーカー側にも「値引いてでも売りたい事情」があるのです。
しかし、仮にそのような設備でも、不良品や品質の悪いものではありません。型落ち品とは言っても、メーカーの保証がついています。値引きをさせるならば、設備は最新の機能やデザインで無い場合があります。この部分に納得できるのなら、値引きを交渉して良いでしょう。
工事の値下げの交渉は?
工事の部分の値下げは、少し慎重にすべきです。と言うのも、リフォームの際に設置する設備の機能は、取り付けの精度によっても大きく変わって来るからです。
ところで、工事金額の値引きを要求した場合、どの様なことが起きるか考えてみると、意外に深刻な事態に陥りかねないことに気が付きます。工事が悪くなる可能性が出てくるのです。
工事は部品代と賃金部分になります。部品代を値引くならば、品質の良くない物を使われる可能性も出てきますし、賃金を引くならば、仕事が粗くなる可能性もあります。
工事の費用は、コストダウンの手っ取り早い手段に思えるかも知れませんが、その背後に大きな問題が隠れていることを忘れるべきではありません。
リフォームを依頼するタイミングも大切
リフォームの依頼もタイミングが大切です。リフォーム業者にも仕事が特に欲しい時期がありますし、設備のメーカーも型落ちの商品を売り切ってしまいたいタイミングもあるからです。
狙い目のひとつは決算の時期です。この時期はリフォーム業者もメーカーも売り上げを欲しがりますので、値引きに応じてくれやすいです。次の狙い目は、設備メーカーの新商品の発売時期があります。
ただ、エンドユーザーには、新商品の発売時期は、なかなか分かりにくいかも知れません。しかし、手掛かりが無い訳ではありません。総合カタログを出す時期が手掛かりとなります。…カタログを出すタイミングに合わせて商品開発が行われる場合が多いのです。
まとめ
リフォームは工事の状況によって、出来栄えが違って来るので、工事の部分の値引きを交渉すべきではありません。むしろ製品代の部分でのコストダウンの方がリスクが小さいです。工事を良い物にして、設備を長く使うためにも、どこの部分で値引きが決まるかを気を付けましょう。