コンテナハウス

「小さいだけでなく質の高い暮らし」コンテナハウスに住む家族

投稿日:2019年2月19日 更新日:

オーストラリア・ヴィクトリアに住むリチャードとエイミー夫妻の家は、3つの輸送用コンテナを家に作り替えたもので、ここで暮らし始めて1年と2か月ほどになります。

二人は大きな家に住むよりも、小さな家でも多額のローンを抱える必要がなく、多くの休暇を取ることができるライフスタイルを理想としていました。

更にイギリスに住むリチャードの家族を訪ねることも含めて、たくさんの海外旅行をする余裕のある生活を送りたいと考えており、それにはこのコンテナを利用した家が最適の選択肢でした。

この家は3つのそれぞれ独立したコンテナ同士を通路でつなげてあります。

キッチンやリビング、書斎、寝室など目的に応じて独立した空間を確保したかったので、それぞれのコンテナの役割によって部屋を分けています。

そのため、各コンテナ内のスペースにはゆとりがあり、キッチンには大きな6人掛けのダイニングテーブルを置くこともできています。

また、このコンテナの家はエイミーの両親の持つ敷地に置かせてもらっています。

この家は断熱材をしっかり入れて、空気の通り道を計算して作ったパッシブハウスなので、輸送用コンテナの中に住んでいるにもかかわらず、エアコンは必要ありません。

コンテナの上に、更に屋根をつけているので、直射日光が当たることもありません。

冬は薪ストーブを使い、夏は窓を大きく開けてシーリングファンをつけておくだけで快適に過ごすことができるのです。

屋根にはソーラーパネルを取り付け、雨水を貯めて生活用水に利用しています。

バッテリーなどを取り付ける予算がなかったので、今はまだ一部電線からの電気を使っていますが、将来的には完全なオフグリッドの家のすることも視野に入れています。

二人にはもうすぐ子どもが生まれる予定です。

特別に子供部屋の確保はしていませんが、今ある家具の配置などを変えればベビーベッドを置く場所はまだまだスペースにゆとりがあります。

もし、もっと家を広くしたいと思ったら、その時にはもう一つ新たにコンテナを追加することもできるので、その時々のライフスタイルに合わせた柔軟性のある家作りができます。

コンテナは全て同じサイズで作られているので、幅や高さを改めて計算する必要がなく、簡単に繋げられます。

また、彼らもその事を見越して窓の配置なども行っているので、新しい部屋の追加は普通の家よりもずっと簡単なのです。

リチャードとエイミーは、ただ小さいスペースに住めば良いというわけではなく、そこに家族が暮らす空間としての質も求めていましたし、美的観点からも満足できる家がほしいと思っていました。

周りの環境が自然豊かだからという理由だけではなく、全てが機能的に整然と設計されたこの家では、心から落ち着くことができます。

仕事や旅行から帰ってきた時にほっと寛げる二人の家をとても気に入っています。

今回の動画のYouTubeチャンネル→Living Big In A Tiny House
TAKUTAKUはLiving Big In A Tiny Houseのパトロンです。(→パトロン

 

[madori]

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