【建築関係者が教える】ハウスメーカー・工務店の選び方 4つのポイント

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ハウスメーカー・工務店の選び方

ハウスメーカーや工務店を選ぶ場合、最終的には「何を優先させるか」に尽きます。

各社、それぞれメインとしている商品があり、それによって工法が違うからです。また、それぞれの会社で注力している部分があります。

ですから、業者選びは、「合うか合わないか」が最終判断になると言えるでしょう。

しかし、業者選びは当てずっぽうでは良くありません。業者を選ぶ上でのポイントは押さえるべきです。ここでは、ハウスメーカーや工務店を選ぶポイントについて紹介します。

ポイント1.「どんな家を造っているか?」から選ぶ

ハウスメーカーを構造で選ぶ

最初のポイントは、各社が「どんな家を造っているか」を知ることです。
住宅メーカーは、会社によって造る家の構造が大体決まってきます。

木造を得意としている会社もありますし、工場生産の規格住宅を造っている会社もあります。建てる家を会社から決めるのも良いのですが、好みの家にするためにも、家の構造を知った上で会社を選ぶのがおすすめです。

そこで、簡単に住宅の構造について触れて行きます。

住宅の構造の違い

木造軸組構造

木材で柱や梁などの構造材を組み立て、その上に壁や屋根を組み立てて行く工法です。

一般的に「木造」と言うと、この構造を指します。

特徴としては、造る家の自由度が高く、建てた後での改装も比較的容易に出来る点です。リフォームの際に壁を移動して部屋を大きくする場合がありますが、軸組工法はそういったリフォームにも対応が容易です。

ツーバイフォー

木造軸組工法が柱や梁で構造を作るのに対し、ツーバイファー工法は、面で支える構造と言えます。

ツーバイフォー工法は、ツーバイフォー(2インチ×4インチ)材と合板でパネルを作り、それで壁や屋根などを組んで行く工法です。

特徴は、面で全体を支えるため、耐震性などの強度が高いことが挙げられます

軽量鉄骨・重量鉄骨

鉄骨で柱や梁を造る構造で、耐震性や耐久性などに優れています

また、基本的に各部材を工場で生産して現場で組み立てるので、工期が短いのが特徴です。尚、軽量鉄骨と重量鉄骨では、使用する鉄骨の板厚によって分かれます。

構造から業者を選ぶポイント

 
業者選びを構造から考える場合には、木の家にするか、鉄の家にするかが、将来的なリフォームをどうするかが最初のポイントとなります。将来を見越し、住み替えやリフォームを想定しながら、合う構造を考え、会社を選ぶことが大切です。

ポイント2.性能で選ぶ

ハウスメーカー工務店を性能で選ぶ

第二のポイントは、住宅の性能となります。

住宅には様々な性能があります。住宅の性能は、耐震性がクローズアップされることが多いですが、他にも様々な性能があります。

耐久性や防火性、防音性、防犯性、さらにはバリアフリー性などがあり、法律のほか、様々な規格で決められています。

住宅の性能は様々ですが、住宅は安全基準が法的に決められており、各社とも法律に準拠して作られています。ですから、性能的にはどの会社を選んでも大丈夫です。

ただ、家の性能の「持ち味」は会社によって違ってきます。

こだわりたい性能は何か?

例えば、オーディオを楽しみたい人の中には、家の中に防音室を造る人がいます。また、2世帯で使う人のためには、長寿命化やバリアフリーなどに特化した家を選ぶ場合が多いです。

そのように「特化させる部分」によって家の構造が違ってきます。
特化する部分によって構造が決まる場合が多く、引き出しやすい性能が違ってきます。

防音性を上げやすい構造、改造のしやすい構造など、様々と言えますが、こだわりたい部分によって、業者が絞られます。そのためハウスメーカー・工務店選びの段階で、特化させたい性能を具体的にしておくことが重要になります。

ポイント3.アフターメンテナンスで選ぶ

ハウスメーカー・工務店のアフターサービス

業者選びのポイントには、アフターメンテナンス体制がどうなっているかも重要です。

新築住宅においては品確法(住宅品質確保促進法)によって、10年の保証が義務化されています。

これは、柱や梁などの構造上主要な部分や、屋根などの雨漏りを防ぐ部分に瑕疵(工事の欠陥など)が見つかった場合、無償で補修しなければならないとされています。各業者のサービス体制は、この上の基準で作られていますので、最初にこの法律を押さえておきましょう。

業者ごとにサービス内容が違う

サービスの期間などは、基本的に業者によって違って来ます。

10年ごとに点検を行う会社、10年先、20年先までサービスを続ける会社など様々です。業者を選ぶ際には、事前に調べておきましょう。

例えば、アフターメンテナンスは、全部が無料になる訳では無く、依頼する内容や時期によっては、有料になる部分も出てきます。10年先までは無料となりますが、15年、20年目は有料になる…と言った具合に違いがあります。

サービスの内容を確認して、そのサービス内容が自分に合うかどうかがアフターメンテナンスの面から業者を選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。

ポイント4.価格で選ぶ

注文住宅の値段

ハウスメーカーや工務店を選ぶポイントとして、大きなウェイトを占めるのが価格です。

住宅は構造によって価格帯が違ってきます。鉄骨造であれば坪60万円、木造であれば坪40万円…と言った具合です。

ただし、これはある程度までは「相場」と言えます。注文住宅でもコストダウンに成功している会社もありますし、富裕層をターゲットにして、豪華な造りにしている会社もあるからです。

価格の理由を知る

ローコストな理由は?

ローコスト住宅と呼ばれる家があります。坪単価からすると、大手のハウスメーカーの7割程度で家を造る会社です。

この家の安い理由は、部材に規格化を進めてコストを下げていたり、部材を大量発注しているからです。安い住宅である場合には、「安さの理由」を押さることが大事です。

その安さ理由が、自分の住宅に求める要素と比べてどうかを見極めましょう。

値引きの理由は?

不動産取引には、しばしば値引きがあり、タイミングによっては100万円単位で引かれることもあります。

これは、業者にとっても「売りたいタイミング」があるからです。例えば、決算期の前は、各社とも業績を欲しがるため、値引いても売りたがる場合が出てきます。

このように、家や設備のグレードではなく、業者側の理由で価格が変わることがあります。

この理由を知っておくと、自分たちの求める家をお値打ちに手に入れることができます。

相場を知る

価格は業者を選ぶ上で、非常に大きな要素になりますが、単純に値段を見て決めるのでは無く、その家の相場を知ることが大切です。

また、買う時のタイミングも値引きに絡んで来ます。これにより、その住宅の見積もりが適正であるかが判断できる様になります。そして、その上で業者を選ぶべきです。

まとめ

ハウスメーカーや工務店を選ぶポイントは「自分に合う業者を選ぶこと」と言えます。

構造、性能、アフターメンテナンス、価格、家に求める条件は人それぞれです。「自分に合う家」を具体的に挙げ、以上に挙げたポイントを踏まえて、ハウスメーカーや工務店をいくつか見てみましょう。

-カテゴリー: 注文住宅

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