こんにちは。編集長のふずです。
いきなりですが、みなさん、キットハウスと聞くとどのようなイメージがありますか?
- 同じ形
- 同じ間取り
- 同じデザイン
そんなイメージをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介する「親和木材工業株式会社」のログキットハウスを見ると、そんなイメージが吹き飛びます。
親和木材工業さんのキットハウスの魅力を伝えていきたいと思います。
目次
親和木材工業のログキットハウスについて
親和木材工業は創業60年の歴史のある会社。枕木の製造から始まり、現在は木材加工・販売を中心に様々な事業を手がけています。
親和木材工業がログキットハウスの製造・販売を開始したのは約15年程前。
これまでの、キットハウスの納品実績は2,000棟近く。北海道から沖縄まで納品の実績があります。国内のみならず海外への納品もあるとのこと。
ログキットハウスのおすすめポイント
親和木材工業のログキットハウスのおすすめポイントはたくさんありますが、今回は、取材の中で私が個人的に驚いた「おすすめポイント」を、実際のログハウスの写真を交えてご紹介していきます。
1.オリジナルの家を作れる、設計の柔軟性
私が最も驚いたのが、設計の柔軟性。私のキットハウスのイメージは、「形や間取りが既に決まっていて」、そこにオプションをつけ足していくのだと思っていました。しかし親和木材工業のログキットハウスは全く異なります。
寸法や間取りが自由に決められるのです。自社で材木を加工を行う親和木材工業では 455mmの倍数の単位であれば自由に間取り変更することが可能です。そのためお客様の要望に柔軟に応えることができます。
家の大きさや形を変えたり、窓の位置や大きさを変えたりなど、お客様だけのオリジナルの家を実現することができます。
親和木材工業の多様なログキットハウスをご覧ください。こちらは岐阜県郡上市の大和展示場にあるものです。
ハウス(4坪) / ウッドデッキ(2坪) のログキットハウス
1F(9.7坪) / ウッドデッキ(1.4坪と1.3坪) / ロフト(5.5坪) のログキットハウス
ハウス(8坪) / ウッドデッキ(4坪) のログキットハウス
ハウス(3.8坪) / ウッドデッキ(1.3坪) のログキットハウス
ログハウス(4.5坪) / ウッドデッキ(0.8坪) のログキットハウス
これらすべて「キットハウス」なのです。一緒の造りのものがありません。キットハウスだけどオリジナルの家ができるのです。これには驚愕しました。
2.外観だけじゃない!間取りや内装も自由
柔軟に対応できるのは外観だけではありません。内装も自由にカスタマイズすることが可能です。
住居としての利用する方も多くいるため、トイレやシャワーの間仕切りを設けることができるのはもちろん、カウンターなどもつけることが可能です。
基本は平屋のログハウスですが、ロフトは対応可能です。郡上市の大和展示場にはロフト付きのログキットハウスもあります。
いかがでしょうか?これらがキットハウスなんて信じられますか?
これらのキットハウスに対応できる柔軟性のため、親和木材工業のキットハウスは、住居や趣味の小屋としてはもちろん、パン屋やたこ焼き屋、クレープ屋、観光農園、美容室など、様々な用途で利用されています。
このキットハウスでパン屋なんて、、、その雰囲気だけで訪れたくなります。
外観や間取りなどをそれぞれカスタマイズできるため、これまで製作してきたログキットハウス2,000棟のうち8割以上、お客様用にカスタマイズされたものとのことでした。
3.どんな匂いも木の匂いに変える
実際に訪問して感じたのが「木の匂い」。
この日の取材で話を聞いた部屋では、毎日タバコを吸っているようなのですが、全くと言っていいほど、タバコの匂いがしません。
私は、タバコの匂いにはわりと敏感なほうなのですが、タバコの匂いより、木の匂いでした。優しい木の匂いです。
木が匂いを吸うというのは、こういうことなのですね。
話を聞くと、トイレとしてもよく利用されているようです。トイレにも案内してもらいましたが、いわゆる「トイレ臭」はまったく感じませんでした。
そしてやはり木の匂いは、心が落ち着く気がします。
4.木材加工工業ならではの技術・設備
そしてもう一つ感じたのが親和木材工業の「木材加工の技術と設備」
親和木材工業では、「中空木材」というオリジナルの加工を施した木材を展開しています。中空木材は、木の中を空洞状にした木材です。
空洞状にすることで、夏は涼しく、冬は暖かい空間となります。また、軽いため、組み立て時に女性でも子供でも扱うことができます。
中空木材の強みはそれだけではありません。木の「乾燥」の面でとても優れています。木の中に水分が含まれていると、水分が抜ける時にズレが発生して、狂ってしまうということが起こります。中空木材ではズレが発生しないよう、乾燥をとても大事にしています。
更に親和木材工業では木の乾燥室を20部屋備えています。この規模は東海地方では最大級の規模とのことです。1部屋でかなりの大きい乾燥室です。それが20部屋もあるのは圧巻でした。
そしてこの数え切れないほどの丸太の数。何千本単位でありそうです。敷地の大きさを物語っています。
そして設備もすごい。これ以外にも様々な木材加工機器・設備がありました。
キットハウスの木材を高品質・低価格で提供できるのは、これらの技術や設備、敷地のおかげです。
5.納品の早さ
そしてもうひとつ驚いたのが納品の早さ。場所にもよりますが、契約受注後、4週間〜6週間ほどで納品が可能とのこと。
輸入のキットハウスは何ヶ月単位の納品になるので、納品の早さの差は歴然です。
キットハウスの懸念点は?
これまではキットハウスの魅力を説明してきましたが、私自身が気になっていた、キットハウスの懸念点を思い切って聞いてみました。
キットハウスの耐久性は?
耐久性は基本的に一般的な住宅と大きな違いははないとのこと。
一般的な住宅の柱(105mm角)と同じサイズのものを使用していて、壁材や床の厚みもしっかりしています。
強度も増したいと思えば金具を追加したりできるので、キットハウスだからといって耐久性が劣ることは無いようです。
丸太土台、土台、デッキ部材などは、加圧防腐処理(防虫防蟻)済みです。これは枕木や公園の木製遊具と同類の処理がしてあります。
建築確認申請は?
親和木材工業のキットハウスは建築確認申請にも対応できるとのこと。
親和木材工業は「材料の販売」が基本のため、施工はしていないが、設計士さんとやり取りしながら建築確認申請に対応した木材の提供が可能です。
キットハウスのデメリットは?
この質問の回答は特には思い浮かばなかったようです。
あえて言うなら、「メンテナンス(塗装)が必要」という答えを絞り出していただきました。(笑)
しかし、メンテナンスに関しては、逆に自分で楽しんでやられている方が多いので、「キットハウスだから劣る」ということもないようです。
キットハウスの組み立て
キットハウスの組み立てにかかる時間は、3坪の大きさで、大体7人日ほどが一般のお客様の目安とのことです。
個人差があるようで、日曜大工が趣味の方だと5人日ほどでも組み立てられるとのことです。
4tトラックでキットが送られてきます。ハウスの大きさによって台数が変わります。
組み立てのDVDと説明書、図面が届きます。木材に記載されたアルファベットと数字を組み合わせていくだけで完成しますので、素人の方でもプラモデルのようなイメージで組み立てられます。
キットハウスのセルフビルドは夢じゃない
取材を通して、私が一番感じたことは、「キットハウスのセルフビルドは夢じゃない」ということ。
夢どころか、意外と簡単に実現できるということ。決意と時間さえあれば誰でも可能です。
その決意ひとつで、家にかかる費用を抑え、なおかつ理想の家が作れるのなら、誰しも家選びの選択肢に入れて良いのではないかと思いました。
それほど魅力でした。(個人的に、ロフト付きのキットハウスにはかなりグッときました。)
「セルフビルドは難しいそう」という人も、食わず嫌いせずに、実際に一度見てみると、新たな暮らしへの道が拓けるかもしれません。
親和木材工業のキットハウス、ぜひ見てみてください。