暮らし方

映画「365日のシンプルライフ」の感想 /必要なモノを選ぼう

投稿日:2017年2月21日 更新日:

「365日のシンプルライフ」という映画をDVDで見たので、その感想です。

365日のシンプルライフ(字幕版)

365日のシンプルライフとは

2013年にフィンランドで公開された映画です。(監督・脚本・主演:ペトリ・ルーッカイネン、音楽:ティモ・ラッシー)

失恋を機に、全てのモノを倉庫に預け、あるルールのもと、365日を過ごすという、実際の”実験”を記録した映画です。

そのルールは4つ。

  1. 持ちモノを全て倉庫に
  2. 持ってくるのは1日1個
  3. 1年間続ける
  4. 1年間何も買わない

365日のシンプルライフの感想

「モノを捨てる」という映画ではなく、「必要なモノを選ぶ」というメッセージの強い映画でした。

とても印象に残っているシーンは、主人公のペトリが預けたものの中からマットレスを持って帰った次の日に、マットレスで目覚めたときの幸せそうな様子

モノにあふれていて、何でも手に入る今の時代にはなかなか感じることのできない感情だと思います。本来のモノのあり方、モノが与えてくれる幸せを感じた場面でした。

人によって必要なモノ、人生で大切なモノは異なります。

自分だったらはじめに何を選ぶだろうか?次に何を選ぶだろうか?と、自分ごととして考えていくととても面白いと思います。

人生に幸せをもたらしてくれるのは何なのだろうか?その答えはこの実験をしたペトリ本人にしか分からないのではないでしょうか?

自分もモノをすべて預けて実験したくなるような映画でした。

365日のシンプルライフの予告編

とてもコミカルで楽しくなる映画です。

365日のシンプルライフのFacebookページ

映画での上映は終了していますが、各地で上映会が行われています。ぜひ365日のシンプルライフのFacebookページをチェックしてみてください。

全国に広がるシンプルライフカルチャー

DIYやリサイクル先進国のフィンランド発信で、日本でも活動が行われています。

クリーニングデイ

フィンランドで、2012年より年2回(5月4週目・8月最終週の土曜日) 開催されているリサイクル・カルチャー・イベントのクリーニングデイ。

日本でも「リサイクルのハードルを下げる」「地域交流」を目的に、フリーマーケットが行われています。

誰かに使って欲しいモノを持ち寄る物々交換会や、廃材を使ってものづくりをするワークショップ、壊れたモノを直すリペアショップ、365日のシンプルライフの上映会などが行われています。

クリーニングデイ

まとめ

365日のシンプルライフは断捨離やミニマリストの考え方とも、共通する内容です。

家事や掃除に追われている方や、モノを買うことでストレス発散しているという方にぜひ見て欲しい映画です。


 

365日のシンプルライフ

-暮らし方
-

執筆者:

関連記事

持続可能な将来のために

「人生のあらゆることが練習」家や車だけでなく、池まで作った芸術家

私の名前はサンレイ・ケリー。芸術家です。大工仕事のようなことをやっていますが、これはアートや美を体現することだからです。 Dylan Magaster ここは私たちが建築したばかりのお寺です。自然建築 …

有機野菜

「スーパーの流通システムは、見た目が栄養価が高いことよりも優先される」

私たちが社会や地球環境に優しい生活を送るためには、食生活など生きるための基本的なニーズを満たしてくれるものの構造が、消費や枯渇よりも再生の方に重点を置かれるようにしなければなりません。 環境に有害な農 …

省エネ住宅

1950年代に建てられた家を「環境保全に貢献できる家」へ建て替えた男性

南側に広い庭のついたこの土地を買ったカップルは、当初から省エネ住宅を建てたいと思っていました。でもここには最初から建っている家があり、それは1950年代に建てられた古いものでした。 Exploring …

移動式の本屋

「自分なりのペースで人生をみつめる」2,000ドルのバンで移動式の本屋を営むカップル

アレクサとエモリーはTwenty Stories(20ストーリーズ、トゥエンティーストーリーズ)という移動式の本屋をしています。 Dylan Magaster 2年前にニューヨークからロサンゼルスに引 …